2014年度「専門特殊講義Ⅱ(SI)京都市連携講座」受講生による市政提言プレゼンテーション

Posted on 2015.02.10

2015年2月2日(月)、京都市役所本庁舎内会議室において、
2014年度「専門特殊講義Ⅱ(SI)京都市連携講座」の受講
生4組5名による市政提言発表会が、京都市役所職員約30名
の参加の下で開催されました。
産業社会学部では、2003年度より、京都市との連携のもと
で、京都市職員の方々のリレー形式の講義を展開してきて
います。2010年度からは、全15回の講義終了後に、熱意あ
る受講生数名が、京都市役所に出向いて「市政提言プレゼ
ンテーション」を行い、講義いただいた京都市職員へのフ
ィードバックの場を設けるという取り組みを行っています。
今回は、門川大作京都市長が、冒頭、公務の合間を縫って
激励に駆け付けていただき、受講生を前に、京都市政の課
題と展望について語ってくださいました。



引き続き、本講座担当教員(中西典子)による趣旨説明の
後、受講生によるプレゼンテーションが開始されました。
第1発表の白藤航平さん(産業社会学部2回生)と中西香帆
さん(産業社会学部2回生)は、「京都の景観について
~テーマパークに見立てて考える~」というテーマで、京
都の玄関口となる京都駅新幹線ホームやインターチェンジ
の京都らしい和の演出などの景観政策を提案しました。

第2発表の木学知子さん(法学部4回生)は、「大学コンソ
ーシアム京都を通じた大学生による外国人観光客ガイド制
度」というテーマで、英語を話す機会がほしい京都の大学
生に向けて、大学コンソーシアム授業の一環として、京都
を訪れる外国人観光客のボランティアガイドを位置づけて
はどうかという提案を行いました。

第3発表の山崎壮一郎さん(産業社会学部2回生)は、「留
学生の雇用に関する京都市への提言」というテーマで、京
都市で就職する留学生が少ないという現状に対し、インタ
ーンシップでの受入支援や、受入数上位の企業に対する表
彰制度の導入などを提案しました。

第4発表の尾崎理奈さん(文学部3回生)は、「大規模地震
時における京都市の文化財の保護」というテーマで、大規
模地震時における文化財の保護マニュアルの作成や、他府
県に協力機関を設置して災害時に備えることの必要性を提
案しました。

各プレゼンテーションの後には、京都市の各担当部局の職
員の方々との質疑応答が活発に行われました。日々、政策
現場に携わっておられる方々からすれば、突っ込みどころ
は多々あると思われますが、「京都市政においてまさにホ
ットなテーマを取り上げていただいた」、「市政に反映で
きるほどの練られた提言であった」、「新しい視点をいた
だき、今後の市政に反映していきたい」など、好意的かつ
建設的なお言葉を頂戴しました。また、本発表会の総括と
して、北川洋一市民協働課長と矢内克志大学政策課長より
講評をいただき、受講生達は大いに励ましを受け、今後の
学びに繋がる貴重なアドバイスを得ることが出来ました。



最後に、本講座担当教員より、京都市職員の皆さまへ感謝
の意をお伝えし、本発表会を終了しました。

本講座は、2015年度も引き続き開講します。京都市政に興
味のある学生や公務員を目指す学生など、京都で暮らし、
学ぶ皆さんの、積極的な受講と主体的な市政参加を期待し
ています。


文責:現代社会専攻 中西典子教授

このページの上部へ