音楽関連団体共同寄附講座「エンタテインメント・ビジネス産業論」第7回講義

Posted on 2015.06.30

音楽関連団体共同寄附講座「エンタテインメント・ビジネス
産業論」は、一般社団法人コンサートプロモーターズ協会、
一般社団法人日本音楽出版社協会、公益社団法人日本芸能実
演家団体協議会・実演家著作隣接権センターの3団体の寄附
により開設している講座で、三枝照夫客員教授のコーディネ
ートによって、エンタテイメント産業界の最前線で活躍され
ている諸氏をゲスト講師として招聘するリレー形式の授業で
す。この科目では、エンタテインメント・ビジネスの基本を
学ぶことを目的としながら、文化とエンタテイメントにおけ
る現状と課題を探り、現場の最前線について業界の方々と共
に考えていくことを課題としています。
コンテンツビジネスやエンタテインメント・ビジネスに関心
を持つ定員400名の学生が受講し、単位互換科目として大学
コンソーシアム京都にも提供されている授業です。
5月15日の第7回講義では、株式会社ワーナーミュージック・
ジャパン代表取締役会長兼CEO、小林和之氏がメジャー・レ
ーベルについて講義を行いました。

<株式会社ワーナーミュージック・ジャパン代表取締役会長
兼CEO 小林和之氏>


小林氏は、音楽産業における現状と課題を分析しながら、
今後、音楽産業の展望ついて具体的な例を挙げて述べられ
ました。講義では、まずご自身がこれまで音楽とどのよう
に関わりながら音楽業界においてアーティストの発掘・育
成・プロデュースなどの仕事をしてきたのか、また現在か
ら未来における音楽業界の展望について話をされました。

続いて、メジャー・レーベルについて日米の違いを比較し
ながら、アメリカの音楽産業はレコード会社の下に多数の
レーベルが存在し、そのレーベルが独自の方針に基づきな
がらアーティストの作品をリリースしていることや、日本
においてもクリエイティブ重視の経営という観点からA&R
(アーティスト・アンド・レパートリー)というアーティ
ストや楽曲の発掘・プロデュースなどの業務を行うレコー
ド産業の人材が重要になることについて述べられました。

講義後は、別室において受講生の質問などに丁寧にお応え
いただきながら音楽業界の現在と未来について話していた
だきました。


文責:メディア社会専攻 粟谷佳司 准教授


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