APU国際学生と異文化交流

Posted on 2015.11.24

11月7、8日の2日間、立命館アジア太平洋大学を訪問しま
した。
この授業では、教室でのテレビ会議やスカイプディスカッ
ションを通して、各個人のテーマに対して、疑問点や意見
を出し合ってよりテーマを深く掘り下げ、実際に対面して
話し合い、そこから少人数のグループに分かれて、各テー
マの問題意識に対する解決案をまとめるところまで最終的
に行います。
私は、グローバル化が進む日本において、新しい技術や製
品は割とスムーズに受け入れられているのに対して、新た
な「文化」や「価値観」、「アイデンティティ」となると、
受け入れがぎこちないように感じていました。
最初のビデオ会議で国際学生に「みなさんの周りにはハー
フやクオーターの人々は多いですか」と質問すると、「ほ
とんどハーフやクオーターだ」と答える学生もいれば、
「話を聞いていて、日本人は生粋の日本人を守りたいよう
に感じた」という意見もあり、ハーフやクオーターという
アイデンティティが話題になること自体に驚いているよう
な印象を受けました。

英語でこのテーマを発表しましたが、この問題意識とは別
に、「国」という大きな壁を作ってしまったのではないか
と感じ、自分の中にも壁があることに気づき、この問題は
とても小さいことのように感じました。
しかし実際に会って話し合うと、「あの発表のあと、私た
ちもハーフやクオーターというアイデンティティの話で持
ちきりだった」、「私もこのテーマにすごく興味がある」
など、国際学生が自分と重ね合わせて、身近な問題として
考えてくれたことが嬉しかったです。そして対面交流では、
テレビ会議の時以上に表情やジェスチャーも加えて、相手
の解釈を慎重に受け取るよう心がけました。
2日間を通して、国際学生の「思いやり」の気持ち、「おも
てなしの心」を、あらゆる場面で感じ、日本人が大切にし
ている心を持った人が数多くいることを感じました。そし
て自分自身のアイデンティティに誇りを持っています。
「国」という壁を越えて「日本」、そして「日本人」を受
け入れる人たちに対して、私たち日本人が心の壁を越える
姿勢は万全でしょうか。



人間福祉専攻2回生 木次 愛吏



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