産業社会学部主催 学際教育交流セミナー 開催報告

Posted on 2016.03.28

 2016年3月17(木)・18日(金)の両日、立命館大学大阪いばら
きキャンパスにて、「平成27年度 学際教育交流セミナー」を
開催いたしました。九州大学21世紀プログラム課程、岡山大
学マッチングプログラム、高知大学土佐さきがけプログラム、
立命館大学産業社会学部に加え、今回は立教大学21世紀社会
デザイン研究科をゲストにお迎えし、交流と研修の機会をも
ちました。今回のセミナーでは、「学際教育/学習は何を目
指すか」というテーマを掲げ、ホスト役を務めた産業社会学
部の社系学際学部という性格を反映して、社会的・地域的諸
課題の把握と解決に向けて学際教育/学習がどのような意義
を持ち得るか考えてみることを、ひとつのテーマといたしま
した。セミナーでは、各大学の学際教育活動の現況や今後の
展望などについて報告をおこない、学際教育独特の課題や魅
力、そして今後の展望について、理解を深めました。



 九州大学21世紀プログラム課程からは、オリエンテーション
合宿や学生の修学動向などについて詳細な報告があり、学際
プログラムに所属する学生ならではのユニークかつ微笑まし
い報告も印象的でした。岡山大学マッチングプログラムから
は、「グローバル・ディスカバリー・プログラム」への発展
的な移行に向けた課題状況や作業行程が紹介され、2名の学生
からは学生たちの学びのグローバル化や専門分野の確定に至る
プロセスなどが紹介されました。高知大学土佐さきがけプログ
ラムからは、プログラムの教育目標や全4コース各々の特長が
紹介されるとともに、2名の学生から充実した研究活動を続け
る日々の様子が紹介されました。最後に産業社会学部からは、
中山間地域の課題解決に取り組む京北プロジェクトに参加し
てきた2名の学生から、地域課題との格闘の様子とその学びの
意義が報告され、教員からは次期学部改革の理念と構想が紹
介されました。



 2日目は2件の講演が行われました。九州大学の副島教授から
は、本邦の学際教育を15年にわたってリードしてきた21世紀
プログラム課程の今後が話題にされました。21世紀プログラ
ム課程の今後、要注目です。立教大学の中村教授からは、具
体的・実践的な社会的諸課題の解決を志向する社会デザイン
の特質が<領域横断性・越境性・学際性・創発性>にあるこ
とが披露され、関心を集めました。



 本セミナーの大きな、そして誇るべき特徴は、学生参加者の
数です。報告者を含めて今回は27名の学生参加を得ました。
一般参加を含めた教職員参加者22名よりも多数です。高等教
育界に「教育から学習へ」というパラダイムシフトの動きが
ある中、本セミナーが多くの学生参加者を得ていることには、
大きな意義があると思われます。
  最後に、参加校全員で一枚の写真に収まり、来年の岡山大
での再会を約しました。

文責:子ども社会専攻 景井充教授

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