社会福祉援助技術演習Ⅲ ゲストスピーカーを迎えて

Posted on 2016.05.20

日 時:2016年5月13日(金) 2限
ゲスト:社会福祉法人 綾部市社会福祉協議会
    あやべ生活サポートセンター相談員(社会福祉士)
    小畑麻衣子氏
テーマ:意思決定が困難な状況にある人の地域生活を支え
    る視点と支援の実際
    ~京都府綾部市社会福祉協議会
     あやべ生活サポートセンターの実践事例から~


人間福祉専攻の社会福祉士資格課程では、福祉現場の方や
当事者の方からさまざまな学びを得ています。今回は、尊
厳ある生き方を求め実践を展開する綾部市社会福祉協議会
の小畑麻衣子氏をお招きし、地域で生活する意思決定が困
難な方が光輝く生活を送るための支援についてお話してい
ただきました。



あつい支援者の思い
小畑さんの語りからは、困難を抱えながら地域で生活して
いる人が、自分の人生を自分で選択することの大切さと、
その選択を尊重し応援しながら支援を展開していく支援者
のあつい思いや輝きを学びました。利用者に寄り添った支
援の中で支援チームがつくられていったという報告から、
支援者が利用者に与える影響はもちろん、「支援を受ける
側が支援者に影響を与えることもあるということが印象的
であった。」という、支援―被支援の関係を超えた実践を
展開していることに感銘を受けた学生もいました。



理想の社会福祉士を目指して
学生には「もし、自分が支援者の立場であったらどのよ
うに対応するか」を考えてもらい、学生の意見を発表し
てもらう時間を設けたことで、支援を展開して行く立場
になって事例を検討することができました。また、小畑
さんの報告を聞きながら、自分がどのような社会福祉士
になりたいかを考えた学生も多く、「社会福祉士は、人
と人との繋がりを作る縁の下の力持ちのような存在だと
感じた。私自身も人と人を繋ぎ、繋がりを広げていくこ
とのできる社会福祉士になりたいと思った。」という感
想があげられました。



今年度の夏に福祉現場実習をひかえた学生たちは、小畑
さんのお話をききながら、これから自分が出会う福祉の
現場を想像し、とてもわくわくしている様子でした。地
域福祉の現状を知ることができたとともに、支援者側の
立場になって考えることのできる非常に有意義な時間と
なりました。



文責:社会福祉実習指導室

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