第25回 障害者シンクロナイズドスイミング・フェスティバル

Posted on 2016.07.13

スポーツ社会専攻では、現代社会におけるスポーツの現場に
実際に携わり、スポーツの持つ意味や役割を肌で感じること
で、専攻での学びを深めたいという考えのもと毎年課外活動
の一環として障害者スポーツ大会におけるボランティア活動
に取り組んでいます。

今年も、昨年に引き続き5月7日(土)、8日(日)に京都市
障害者スポーツセンターで開催された、「第25回障害者シン
クロナイズドスイミング・フェスティバル」の会場設営、
フェスティバルの運営・補助にスポーツ社会専攻に所属する
1回生から4回生の有志学生の約40名とスポーツ社会専攻の教
員8名が参加しました。この障害者シンクロは、男女・年齢・
障害の有無に関わらず誰もができるシンクロナイズドスイミ
ングを通じて、障害の種別に関わることなくプールでの自己
表現を可能にしています。参加者にとって、このフェスティ
バルで発表することは、自己の可能性にチャレンジすること
であり、その演技は競技者だけでなく家族やチームの仲間、
観る者に感動を与えてくれるものであるといえます。なお、
今大会は初開催から25回目となる記念大会ということもあり、
海外から参加者(アメリカ、台湾、ブラジル)を迎え、盛大
なフェスティバルとなりました。



今回、スポーツ社会専攻の学生が行ったボランティアの内容
は受付、進行、アナウンス、音響、式典・招集、救助介護な
ど多岐にわたりますが、参加した学生皆が力を合わせ大会の
成功へ大きく貢献しました。スポーツ社会専攻では、今後も
この大会のボランティアを継続して行っていく方針であり、
授業だけではなかなか学ぶことのできない、スポーツイベン
トの運営や意義、役割をボランティアという形で身を持って
経験してもらいたいと考えています。



このフェスティバルにボランティアとして参加したスポーツ
社会専攻4回生の荒井優さんは「今回、初めて障害者シンクロ
のボランティアに参加させていただきましたが、障害者の方
々は、シンクロを通じて、自分を非常に豊かに、そして自由
に表現されていました。私は、スポーツに運営する側として
関わるのはこれが初めてですが、運営では多くの人が見える
ところや見えないところでさまざまな仕事をしており、それ
らの多くの人のサポートがあるからこそ、大会参加者が自分
の力を最大限発揮できるような、スムーズな大会運営が可能
なのだと実感しました。今回、障害者スポーツに間近で関わっ
た経験から、障害者スポーツに対するさまざまな関わり方が
あることを、今後さらに多くの人に知ってもらいと感じまし
た」と感想を述べてくれました。



文責:スポーツ社会専攻 市井吉興 教授


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