富永ゼミ×書評サイト「ホンシェルジュ」特別企画

Posted on 2016.11.18

10月3日、書評サイト「ホンシェルジュ」の企画に富永ゼミ(産
業社会学部国際ゼミ)のメンバーが参加させて頂きました。

今回の企画は書評サイト「ホンシェルジュ」で富永京子准教授が
担当されている連載「マンガを社会学する」の特別編として、富
永ゼミに所属する学生が1人1冊オススメの漫画を紹介し、その本
について富永先生とゼミ生が議論し合うというものでした。この
議論の様子は、書評サイト「ホンシェルジュ」にまとめられてい
ます。
前編:http://honcierge.jp/articles/interview/191
後編:http://honcierge.jp/articles/interview/192



今回取り扱ったマンガは、槇村さとる『Real Clothes』(集英社)、
高野ひと深『私の少年』(双葉社)、CLAMP『カードキャプターさ
くら』(講談社)、中村光『聖☆おにいさん』(講談社)の4冊で
す。ゼミ生から、これら4冊のマンガについて、女性の雇用問題や、
家族、母性のあり方の変化、性別役割分業意識と社会的異質性の
寛容性、宗教と社会との関わり方について、幅広い議論が展開さ
れました。
この企画を通して、普段私たちが何気なく、そして楽しむ為に読
んでいるマンガには、さまざまな社会問題がテーマとして取り扱
われていたり、登場するキャラクターの出自やストーリーの舞台
にそれらが内包されていることがあるということを改めて認識す
ることができました。



今回富永ゼミから4人の学生がこの企画に参加しました。議論の
形式は普段の専門演習の形式でしたが、このような企画に参加す
るのはゼミ生にとって初めての経験でした。自分達の発言が録音
され、それを文字に起こされるということで、普段より緊張感に
包まれたなかでの討論となりましたが、本当に貴重な経験となり
ました。



富永ゼミでは「身近なこと(主にサブカルチャー)を通して社会
を見る、考察する」ということを研究主旨として、日頃研究を進
めているのですが、今回の企画はそのことをまさに体現できた企
画だったと思います。いきなり「『○○における若年層の貧困問
題』や『宗教をめぐる○○間の衝突』について議論して下さい」
と言われると、 尻込みをする人の方が多いと思うのですが、社
会問題は私たちが思っているほど大げさで、難しいものではなく、
私たちの身の回りにあるものなのではないでしょうか?

文責:産業社会学部 人間福祉専攻3回生 橋本茉依

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