専門特殊講義~リオオリンピック金メダリスト登坂絵莉選手を迎えて~

Posted on 2016.12.19

 2016年12月5日、専門特殊講義I(SA)に、リオデジャネイロオリ
ンピックで金メダルを獲得された登坂絵莉選手をお招きして講義を
行いました。
 この授業科目は、「読売スポーツ社会学講座~スポーツ報道の舞台
裏:2016年ブラジル・リオデジャネイロ夏季オリンピック・パラリ
ンピック大会を題材に~」という主テーマで開講されているもので、
毎回の講義にリオデジャネイロ夏季オリンピック・パラリンピック
に関連した様々な立場・所属の方々を特別ゲスト講師としてお招き
しています。
 第11回目となる今回は、2016年ブラジル・リオデジャネイロ夏季
オリンピック大会、女子レスリング48kg級において金メダルを獲得
されました登坂絵莉選手(東新住建・至学館大学大学院)をお招き
して、中西純司教授との対談形式での講義を行いました。



 対談のなかでは、金メダルを取ったときの気持ちや、選手村での
過ごし方、吉田沙保里選手とのやりとりなど、リオオリンピックの
現場でのお話をいただきました。なかでも、「オリンピックには魔
物がいる」という表現に対して、「魔物は自分の心の中にいる」と
吉田選手からアドバイスを受けたことが印象的に語られました。ま
た、オリンピックに行く前と、オリンピックでメダルを獲得してか
らの気持ちの変化はどのようなものであったかという金メダリスト
ならではの心境もお話いただきました。そして、「社会人選手とし
て」「企業を背負って」「JOC(日本オリンピック委員会)の指定す
るシンボル・アスリートとして」どのような心構えを持っておられ
るのかについては、「やはり結果を重視している」という登坂選手
の信念が語られました。他にも、ドーピング問題や不祥事の話と
いった、「スポーツ・インテグリティ」をテーマとしたお話や、最
後には登坂選手のセカンドキャリアのお話も、どこよりも早くお聞
きすることができました。



 受講生からは、「試合の前から試合中、何を考えて戦っているのか」
という選手だからこその質問や、「レスリングは有名な選手は何名
かいるが、競技自体はマイナーなスポーツと言えるのではないか。
若手の有望選手として、競技をどうすれば盛り上げていけると考え
ているのか」といったスポーツ産業の発展に関わる質問などがされ
ました。それぞれの質問にも、登坂選手ご自身の意見をしっかりと
述べられ、受講生にとって非常に有意義な時間となりました。
 普段は画面の向こう側にいる選手が実際に登場したこともあり、
受講生はいつも以上に熱心に話を聞いていました。



文責:社会学研究科 応用社会学専攻
        博士課程前期課程1回生 三谷舜(本講義TA)

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