スポーツ社会専攻×RISP合同企画:「~パラリンピアンの語りを通して~ポスト2020東京オリンピックを見据えたパラスポーツの役割」
Posted on 2019.02.05
スポーツ社会専攻とRISP(立命館インクルーシブ・ソ
サイエティ・プロジェクト)の合同企画として、2018年
11月30日にウィルチェアーラグビー日本代表選手の永易
雄(ながやす ゆう)さんをお招きし、講演会を開催しま
した。ゲストスピーカーの永易雄選手は、大阪府出身、
ウィルチェアーラグビーチームFreedom所属、 2008年北
京パラリンピックには日本代表で出場した経験がありま
す。
その後代表から離れていましたが、2018年は10年ぶり
に代表に選出され、GIO 2018 IWRF ウィルチェアーラグ
ビー世界選手権大会優勝メンバーとなりました。2020年
パラリンピックの東京大会に向けて、まい進しておられ
る選手の一人です。
RISP(立命館インクルーシブ・ソサイエティ・プロジ
ェクト)は、2017年度に競技団体や地域と連携して、ウ
ィルチェアーラグビーの公式戦を開催したウィルチェア
ーラグビーサポートプロジェクトを基盤として2018年度
に発足しました。RISPはスポーツ社会専攻2・3回生を中
心に構成しております。今年度は、スポーツを切り口に
共生社会という理念の実現を目指す活動を行いました。
具体的には「障がい者スポーツ・パラスポーツ×学校・
教育・社会」をテーマに、小学生・保護者対象のイベン
トや、教職員・教職員志望者を対象としたセミナーを開
催しました。
さて、講演会では、はじめに永易選手のご紹介とウィ
ルチェアーラグビーの簡単な説明、RISPの歩みを伝えさ
せていただきました。次に、永易選手より、自身のこれ
までのライフヒストリーを踏まえた共生社会に対する考
え方をご教示頂きました。その上で、RISP代表との対談
形式で2020東京オリンピック・パラリンピックを軸にし
たお話をうかがいました。
永易選手は当事者としての立場を通した実体験から、
障害のある人とスポーツとの関係をわかりやすく伝えて
くださいました。ひとりの人として、アスリートとして
の考え方に学生も聞き入っていました。参加学生からは、
「日本と他国の価値観や環境の違い」「オリンピック・
パラリンピックを統括するのに必要な考え方」など活発
な質問もなされました。2020年のオリンピック・パラリ
ンピックをゴールとするのではなく、一つの契機として
私たち学生から「壁のない社会」を提案していくことが
できればと感じる講演会でした。
最後となりましたが、永易雄選手、ありがとうござい
ました。
文責:
立命館大学産業社会学部スポーツ社会専攻3回生 松橋佳絵
産業社会学部スポーツ社会専攻 教授 金山千広