「活力ある地域社会の形成」に関するアンケート調査ご協力へのお礼と、現地報告会のご案内
加藤雅俊(産業社会学部教員)
「活力ある地域社会の形成」に関する研究プロジェクト(代表:加藤雅俊)は、この「Sanshaの風景」にてご紹介いただきましたように、2020年9月1日から10月31日にかけて、諫早市1,600名および雲仙市500名の合計2,100名の住民の皆さまを対象としたアンケート調査を実施*[1]しました。
この調査は、市町村合併や大規模公共事業を経験した地域住民の皆さまが、合併後の地域社会や行政サービスに対して何を思い、公共事業がもたらした社会生活の変化などをどのように感じているかを明らかにし、地域活性化に関する学術的分析や政策策定に役立てていくことを目的としています。具体的には、①市政とまちづくり、②歴史と自然環境、③市町村合併の影響、④諫早湾干拓事業とその影響、⑤諫早湾干拓事業をめぐる裁判、という五項目について質問をしました。
今回、対象者の皆さまのご協力により、731票(内訳:諫早市556票、雲仙市175票)を回収することができました(全体の有効回収率34.8%、諫早市34.7%、雲仙市35.0%)。お忙しいところ、ご協力いただき、誠にありがとうございました。この場を借りて、心よりお礼申し上げます。
これまでに調査結果の入力を終え、これから本格的な分析を進めていくところであります。学術論文や政策提言といった形での成果発信に先立ち、回答者の皆さま、そして当該地域にお住まいの皆さまへのフィードバックを目的として、以下の日程で、調査結果に関する現地報告会を実施することに致しました。
○「活力ある地域社会の形成」に関する調査 現地報告会
・日時・会場
①2020年12月12日(土)14時~16時 高城会館 大ホール(諫早市)
②2020年12月13日(日)10時~12時 愛野町文化会館(愛の夢未来センター内) 研修室大(雲仙市)
※参加無料・予約不要です。どなたでもご自由にご参加ください。なお、①と②の内容は、同じとなります。
当日は、調査結果の概要(速報版)を、グラフや図表などを用いて、分かりやすく紹介する予定です。「諫早市および雲仙市における市町村合併の影響」、「諫早湾干拓紛争がもたらした社会課題」、「当該地域の活性化や再生」などに関心のある方をはじめ、両市にお住まいの皆さまに、お気軽にご参加いただければ幸いに存じます。
なお、今後ですが、①アンケート調査の結果(概要版)につきましては、来春以降に、アンケート回答者のうちご希望の皆さまにお送りすることに加え、インターネット上で公開する予定です(詳細については、準備が整い次第、「Sanshaの風景」にて報告します)。加えて、②アンケート調査に関する分析を進め、2021年度には、学術論文や政策提言として取りまとめて、発信していくことを予定しています。また、③今後の調査につきましては、関係者の皆さまや市民の皆さまへの聞き取り調査、追加のアンケート調査、文献・資料調査などを進めていく予定です。そして、④本研究プロジェクトの最終的な成果は、『「活力ある地域社会の形成」の可能性と課題-諫早市および雲仙市を手がかりに-』(仮)としてまとめていきたいと考えております。引き続き、本研究プロジェクトに対して、ご協力いただけましたら幸いに存じます。
今回のアンケート調査および現地報告会およびに関するお問い合わせ先は、以下となります。
「活力ある地域社会の形成」プロジェクト事務局(代表:加藤雅俊)
住所:〒603-8577 京都市北区等持院北町56-1
立命館大学産業社会学部 加藤雅俊研究室
TEL/FAX:075-466-3070
Email:r-com@gst.ritsumei.ac.jp(@マークを半角にしてご利用下さい)
最後になりますが、アンケート調査にご協力いただきました回答者の皆さまにあらためてお礼申し上げると同時に、皆さまのご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
文責:産業社会学部 准教授 加藤雅俊
*[1]本アンケート調査は、「独立行政法人 日本学術振興会 科学研究費補助金(若手研究B:17K13682、基盤研究A:19H00571、基盤研究B:17H02480、基盤研究B:20H01449 、基盤研究C:19K01464)」、「公益財団法人 クリタ水・環境科学振興財団 国内研究助成・継続助成」、「公益財団法人 日本生命財団 環境問題研究助成」、「公益財団法人 カシオ科学振興財団 研究助成」、「公益財団法人 三菱財団 人文科学研究助成」、「公益財団法人 住友財団 環境研究助成」、「学校法人 立命館 研究推進プログラム」の研究成果の一部となります。この場を借りて、上記の諸機関に、あらためてお礼申し上げます。