研究内容

1) シェディングされる膜タンパク質を決める仕組み

状況に応じて特定の膜タンパク質だけがシェディングされますが、シェディングされる膜タンパク質を決める仕組みは明らかにされていません。
私達は選択的スプライシングによってシェディング感受性が変わる膜タンパク質を複数見つけています。
これらの膜タンパク質の解析を通じてシェディングされるタンパク質を決める仕組みに迫ります。

2) シェディングが増強する仕組み

シェディングは状況に応じて活性化しますが、その仕組みもまた明らかにされていません。
私達はシェディングされる膜タンパク質やシェディングを行う酵素の何らかの変化や、シェディングが起こる細胞膜そのものの形状や成分に注目してその仕組みを明らかにしようとしています。

3) シェディングが果たす生理的な役割

私達がシェディングされることを明らかにしてきた膜タンパク質には、細胞の増殖・接着・病原体の取り込み・イオン濃度の調節など実に様々な機能を持つものがあります。
それぞれの機能をシェディングがどのように制御するのか解析し、シェディングの果たす役割の全貌を明らかにします。