中国関係文献・新聞記事の収集法
目次 中国関係文献情報を集めたい 中国の新聞記事を系統的に集めたい 中国サーチエンジン 中国ネット上書店 中国関係書籍取り扱い書店の連絡先および場所(中国フォーラムより)
実は、中国関係だけの文献情報収集法というのは限られていて、一般的な文献情報検索のなかに中国関係のものもある、というのが、実態。したがって、ここで、とことこん説明すると、文献検索全般の説明になってしまう。ここでは、こうすれば、中国関係の文献の検索がしやすいという方法についてのみにしたい。
新刊書
<総合>
東方書店の発行している雑誌『東方』 中国に関する中国語、日本語、英語の新刊書が紹介されている。
<中国語>
雑誌『経済の眼晴』 の「中国語新刊案内」
以下それらから経済関係のみさらに抜き出した。
中央広播電視大学出版社ー経済関係ー 中文図書 北京師範大学出版社ー経済関係ー
中国研究情報センターの中国研究文献情報サービス(日本語で検索)
http://www.niccs.co.jp/inform.htm
中国ネット上書店
北京図書大廈 西単地区の再開発で西長安街に出現した大書店。ネット上での購入も。
<日本語>
JETRO: 出版事業部 アジア経済研究所(出版物のご案内)
既刊書・論文
<中国語、日本語、英語の中国関係書・論文の検索>
前掲の三菱総合研究所『中国情報源』蒼蒼社、各年、
アジア経済研究所発行『アジア経済資料月報』 の巻末に掲載されている受入図書一覧
<中国語の論文>
アジア経済研究所『中国経済改革関係文献目録(1979―89)』1992年 ※著者別の分類
<日本語の中国関係書・論文の検索>
アジア経済研究所『発展途上地域日本語文献目録』各年版
愛知大学経営総合研究所『中国経営・経済関係資料集一九四九〜九二年』1994年
『国際関係図書目録 45/94 W 日本対アジア・オセアニア(下)』日外アソシエーツ、1996年
一般的な文献検索の方法だが、ダイレクトに中国関連の文献をサーチできる方法
<書籍総合> 国立情報学研究所(旧文部省学術情報センター)のWebcatの利用
大半の大学の図書館はこのシステムに参加しているはずである。キーワードだけでも文献が探し出せるうえに、所蔵箇所(大半は大学)まで分かる。あとはその図書館に赴くか、図書館間の相互利用制度を利用する。 ただし、中国語文献は文字入力・出力システムが中国語に対応していないこともあって、和書の分類の中に多少含まれているのみで、あまり有用とはいえない。
<日本語論文> 国会図書館編集・紀伊国屋書店発売の雑誌記事索引のCD−ROM検索の利用および経済文献研究会の発行する雑誌記事検索(CD−JOINT)のCD−ROMによる検索 。残念ながら、二つはオンラインされていない。CD−ROM検索のシステムがある場所が身近にないと面倒だが、このシステムが入っている図書館は少なくないはず。
文献情報一般検索できるもの
Amazon 世界最大のネット上の書店。中国のということではないが、中国関連の英語文献の検索に使える。
立命館大学図書館の蔵書検索 WWWから蔵書検索(キーワード検索)可能
大阪市立大学の蔵書検索 WWWから蔵書検索(キーワード検索)可能
神戸大学の蔵書検索 WWWから蔵書検索(キーワード検索)可能
紀伊国屋BOOKWEB 国内和書、国外洋書の検索可
FirstSearch: Select A Database 取り扱い紀伊国屋書店。洋雑誌論文全文ダウンロードなど
本屋さん インターネット書店
New Book Bulletins and Updates OCLC--Connect to Reference Services
Uncover Query Screen 英文雑誌記事検索では定評がある。全文faxサービスもある。
ベストセラー、営業案内など
八重洲ブックセンター 和書・洋書のベストセラーなど
日外アソシエーツHP 自社の業務・出版物紹介、紀伊国屋のベストセラーなど
紀伊國屋書店/インターマックス 国際的な雑誌を航空便で調達
中国の新聞記事を系統的に集めたい(目次に戻る)
1ページに記したニフティサーブからつなぐ中国産業技術情報は中国主要紙からの各産業情報(日本語)になっている。
中国人民大学書籍資料中心の月刊の『復印報刊資料』は中国全国3000点の新聞雑誌から主題別に主要記事を採録したものである。約2ヶ月遅れ程度でまとめられたものが出てくるので、比較的新鮮な情報を系統的に入手できる。経済類の分類は以下の通り。「理論経済学」、「社会主義経済理論与実践」、「特区与開発区経済」、「国民経済管理与計画」、「財務与会計」、「労働経済与人力資源管理」、「統計学、経済数字方法」、「城市経済、区域経済」、「郷鎮企業与農場管理」、「工業経済」、「工業企業管理」、「交通運輸経済、郵電経済」、「商業経済、物資経済」、「商業企業管理」、「外貿経済、国際貿易」、「財政与税務」「、「金融与保険」、「経済史」、「国際経済」、「旅遊経済」 CD-ROM化されさらに便利になった。
JETRO(日本貿易振興会)の中国経済情報研究会発行の『ジェトロ 中国経済』(月刊)は、月ごとに新華社の経済関係記事の要約を行っている。
『人民日報』については1946年〜58、59〜77、78〜95年までの発行分についてはCD−ROM化されていて、検索が容易である。価格が高い(78〜95年版で435,000円)ので個人で購入というわけにはいかないが、詳しくは日本の総代理店東方書店等に問い合わせてもらいたい。 ネット上でも利用できる。
間接的な方法だが、中国主要紙の経済記事で重要なものはほとんど日本の各紙に記事の紹介がされている。したがって、日経テレコンからキーワード検索等を行えば、ヒットするはずである。また、各種データべースのクリッピングサービスでもよい。
なんといっても、自分で切り抜き・コピー等をするのが結局一番。できれば購読しよう。中国語の新聞は個人で購読してもよいぐらいの金額で郵送されてくる。国務院の『経済日報』(日刊)は船便1年59,534円、航空便110,931円。機械工業部の『中国汽車報』(週4回)にいたっては船便で1年18,952円、航空便でも35,741円(いずれも東方書店)である。東方書店、内山書店その他に連絡を。
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中国関係書籍取り扱い書店の連絡先および場所(中国論壇より)(目次に戻る)
担当科目:中川の目指す双方向型授業
研究内容:中川の4つの研究フィールド
自己紹介:中川涼司の人物像
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1997.1.20作成 1998.3.30微修正 2000.5.16追加補正