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■「後方支援スタッフ派遣」第1便 活動報告

立命館災害復興支援室では、中長期的な支援が求められる東北の被災地に向け、学生を継続的に派遣する
取り組みを開始しました。
この取り組みはサービスラーニングとは異なる位置づけで「後方支援スタッフ」として学生を募集し、被災地へ
の学生スタッフ派遣を行っています。

今回は、岩手県遠野市に拠点を置くNPO法人「遠野まごころネット」が主催するプロジェクト「サンタが100人
やってきた!」に協力し活動を行いました。

   

【第1便の概要】
参加人数:学生5名、職員2名
日  程:2011年12月21日(水)から12/27(火)    
宿泊場所:遠野市第13区自治会館、大日地区コミュニティ消防センター
活動場所:岩手県遠野市、大槌町、陸前高田市等
活動内容:「サンタが100人やってきた!」プロジェクト準備、クリスマスプレゼント配布

12/21(水) 京都駅から高速バスで仙台へ移動
12/22(木) 朝仙台着、チャーターバスで岩手県遠野市移動、翌日の活動について説明
12/23(金) クリスマスプレゼントの運搬、サンタ扮装で仮設住宅へのプレゼント配布
12/24(土) 仮設商店街でのプレゼント配布
12/25(日) クリスマスイベントのサポート、被災された方々へのプレゼント配布。
12/26(月) 宿泊先の清掃後、チャーターバスで仙台へ、仙台より高速バスで京都へ移動
12/27(火) 朝 京都駅着(解散)

【参加学生のコメント(終了後のアンケートより一部抜粋)】
 
■「人に喜んでもらう」ことの喜びを知った
(参加する前と後の自分の意識の変化について)
今回のプロジェクトの中でたくさんの笑顔、特に子どもたちの笑顔をみて、人に喜んで
もらうという、人にとっての最大の喜びを感じ、自分に心に大きな軸ができた。
参加して本当に良かった。これから復興を背負っていく僕ら学生のためにもっとこのよ
うな企画があれば良い。<経営学部 3 回生>
 
■自分の無力さを痛感した
(参加する前と後の自分の意識の変化について)
 自分の無力さを痛感しました。そして、私がいまここに生きているということ、家族
や友人、学校など支えてもらっている人や環境にもっと感謝しなければならないなと
感じました。今自分にできることを精一杯やろうと思います。<大学院 理工学研究科 M1>

■被災地、ボランティア、自分自身について考える経験になった
(参加をした感想について)
 参加するまでにすごく迷ったのですが、参加して良かったと思います。被災地のこと、
ボランティアをするということ、自分自身のこと、いろいろ考える良い経験になりました。
これからの被災地のことを忘れず生活していきたいと思います。<産業社会学部 3回生>

■震災について、報道を通さない、自分の視点をもつことができた
(最も印象的だったことについて)
活動中に出会ったおばさんとの会話。現地の方と接して、在宅避難者と、仮設住宅に住む
人との課題の違いがリアルに知ることができた。活動を通じて、今の東北の空気、人、
風景を身近に感じることができた。被災地に対して、震災報道だけでない自分の視点を
持つことができた。<法学部 1 回生>

※引率職員より
 3日間でのべ500人程度の市民ボランティアが参加するという大掛かりなプロジェクトにお
いて、学生たちは現地で臨機応変に行動することができた。企画の主催メンバー、サポー
ト役ともボランティアの市民という、ともすれば混乱しがちな現場において、学生たちは社
会人として働きながら復興に貢献しようとする大人たちとふれあいながら、プロジェクト全体
の調整弁の役割を果たしていた。

 現地のニーズとしては、がれき撤去などの活動が減ってきて、在宅被災者の支援などより
丁寧な活動が求められている。今後は現地との連携をより強化し、個別ニーズに丁寧に対
応しながら、学生たちが学び、活躍できるフィールドを開拓する必要があると感じた。
 <サービスラーニングセンター 主事>

【関連情報へのリンク】
大学公式HP[PICK UPニュース]2011年12月26日 年末年始にかけてボランティアバス企画を実施
後方支援スタッフ派遣:その他の便のレポートはこちら


■過去のボランティアバス派遣便レポートへのリンク
[2011年9月実施]台風12号災害復興ボランティアバス 活動報告
[2011年9月実施]夏期震災ボランティアプログラム「いわてGINGA-NETプロジェクト」報告
[2011年8月実施]夏期震災ボランティアプログラム「気仙沼暮らし楽しませ隊」報告
[2011年8月実施]夏期震災ボランティアプログラム「スマイルエンジン山形」報告
[2011年6月実施]岩手県山田町ボランティア派遣 報告