HOME > 大学院生の声

大学院生の声English >

文学研究科 行動文化情報学専攻 心理学専修 博士課程前期課程 2回生 尾坂柚稀(おさかゆずき)さん

大学院に進学したのは、もう少し自分と向き合う時間が必要だったから

正直、4回生までは大学院進学なんて頭になかったですね。3回生の12月からは、教育業界を中心に就職活動をしていましたし。ただ、第一志望の企業での最終選考をきっかけに、これまでの就職活動や、自分のやりたいこと、そしてこれからの進路についてとても悩み始めました。

4回生の6月に、学習教材を作っている企業の最終選考を受けました。そこで、面接官から「あなたがなぜ教材を作りたいのかがわからない」と言われ、うまく受け答えができませんでした。選考の後、「なぜ教材を作りたかったのか」「なぜ教育に関わる仕事がしたかったのか」ということを改めて考え直しましたが、自分の中で納得する答えが見つけられなかったんです。そして、だんだんと教育に対する知識が足りないように感じ、「このまま就職していいのか…」と就職することに対しても不安を覚えるようになりました。それから半年近く悩んだ末に、教育について学ぶ時間、自分と向き合う時間が必要だと思い、大学院進学を決めました。そして、教育のなかでも教育心理学を専門にして学びたいと考え、第一人者の先生がいる、立命館大学の文学研究科を選びました。

自分の気持ちに踏ん切りがついたら、あとは突き進むだけ

大学院進学を決めるまでの半年間は、就職を考えている人・就職した人・大学院進学を考えている人・大学院に通っている人・大学院を卒業した人・先生など、たくさんの人から話を聞きました。
このことで、様々な視点から大学院進学のメリット・デメリットを整理することができました。

また、最終的に大学院へ行くと決めたのが大学院入試の1ヶ月前だったため、その1ヶ月間で研究計画書の作成と大学院入試に向けた勉強に取り組みました。研究計画書は大学院生に添削してもらいながら書き、専門科目の勉強は4年分のレジュメとノート、教科書を使って、全範囲の復習をしました。

大学院生には「中間的」な立場から物事を見ることができる楽しさがある

大学院生は「学生と社会人の中間」のような立場だと思っています。様々なものを「学生」でも「社会人」でもない視点からみることができるため、視野が広がってよかったと感じています。例えばTAとして授業に入ると、教えられる側にも教える側にもなるので、学生と先生、両方の立場から授業を考えることができます。

また学部生時代には、もっとインターンシップに参加したり、地域の活動に参加したりするなど、積極的に大学以外のコミュニティと繋がりをもっておけばよかったと思っています。今考えると、大学内の繋がりだけでなく、社会との繋がりを持っていれば、就職活動のときの不安や疑問も少なかったのではないかと思いますね。

あの頃とは違う自分で、もう一度民間企業への就職にトライしたい

修了後は民間企業への就職を考えています。大学院に行くと就職活動で不利になるのではないかと不安に感じていた時期もありました。しかし実際に就職活動をすると、「学部生に比べて不利な状況だなぁ」と感じたことは一度もありませんね。来年の4月には何の心残りもなく社会人になれるよう、悔いのない就職活動をして、さらに悔いのない修士論文が書ければ、と考えています。

国際関係研究科 国際関係学専攻 博士課程後期課程 2回生 ナン ギョクケイさん

自分の目標のために大学院進学は絶対に必要だった

私の将来の目標は大学教員になることです。この目標を達成するためには大学院に進学することが必要でした。知識に富み、社会の課題を解決するために研究している大学の先生は、私にとって憧れです。私も大学の教員になり、自分の好きな勉強を社会に役立てたいし、教育を通じて自分も成長し続けたいですね。

大学院の進学は、国立大学の大学院も含めて検討しました。正直、大学のブランドや授業料の面で国立大学は魅力でしたが、自分の思い描いている研究ができるのはどちらかということを考え、立命館大学の国際関係研究科を選びました。この研究科は小規模で、教員と大学院生の距離が近く、しっかりと時間をかけて指導してもらえる点が魅力でしたね。後期課程に進学する際も、現在の指導教員に前期課程の2年間、しっかりと指導していただいたので迷わず後期課程の進学を決めることができました。

早めの留学準備のおかげで大学院入試に集中できた

もともと、大学院に進学することを考えていたので、事前に様々な準備をしました。
まずは大学院での研究課題を明確にするために、それにつながる卒業論文を頑張って執筆しました。卒業論文で明らかになったことや、継続して調査が必要なことが明確になったことが、前期課程に進学するときの研究計画書につながりました。

また、留学生ということもあって、大学院入試の出願書類のほかに、留学ビザ取得のために必要な書類を用意しなければなりませんでした。私は、大学4年生になってすぐに大学院の情報収集を始めたので、大学院受験に向けて焦ることなく順調に準備を進めることができました。だから、大学院入試の日は何の不安もなく、自信をもって受験できました。

問題に向き合い、一つ一つ解決していくことの大切さを大学院で学んだ

大学院生活は私にとって本当に幸せな時間です。自分の好きな研究のために自由に時間を使えて、研究に没頭することができるんですよ。研究活動を通じて、歴史や社会、そして自分の世界だけではない世の中を学ぶことによって、以前は理解できなかった物事が客観的に理解できるようになり、様々なコンプレックスがなくなったように思います。何か分からないことに遭遇しても落ち着いて分析して判断できるようになりましたね。

さらに、大学院に入って人生観がより成熟したように思います。初めての留学生活だったので、大学院に入学したころは毎日が不安でストレスいっぱいの日々でした。「研究がしたい」という気持ちがありながら、学校のこと、生活のことなど研究以外のことで悩み、時間を取られることが一番のストレスでした。留学生活が上手く進まないことに毎日悩みましたが、次第に問題は環境にあるのではなく、自分自身にあるということに気付くようになりました。そうすると、すべての問題を直視し、一つ一つ解決していけるようになりました。今は、何が起きても逃げないで、向き合って解決すればいいんだという気持ちでいます。

ただ、やはり大学院で研究を始めると、自分の知識の少なさを痛感しますね。自分では大学院進学に向けて目標をもって勉強してきたつもりですが、古典、理論、自分の研究分野の基礎となる本をいっぱい読んでおけばよかったですね。

将来は、学び続け、成長し続けられる大学教員になりたい

今は博士学位を取ることが目標です。大学院を修了したら、やはり大学教員を目指したいですね。自分が研究を続けることで、研究成果が社会の何かの役に立つ日が来るよう、一生懸命、勉強を頑張りたいです。大学教員になって、研究者や企業の方など、いろいろな方と交流しながら、また学生と共に学び合いながら成長し続けられる生活を送りたいですね。

理工学研究科 環境都市専攻 博士課程前期課程 2回生 小﨑麻莉菜さん

将来は専門性のある職業に。これが大学院進学を決めた理由です

就職先は専門性のあるところに、と決めていました。それは、誰にでもできる仕事ではなく、自分にしかできないことがしたかったからです。

ところが、立命館大学理工学部では研究室配属は4回生からとなっており、わずか1年の研究では専門性が身につかないと考え、大学院進学を決めました。これは、3回生のときのことです。院進を決めてからは、大学院入学後を見据えたスパンで研究をとらえ、研究活動に力を注ぐようになりました。

大学院で身につく力は、専門性だけではありませんでした

大学院で2年間を過ごすなかで、自分が成長したと実感できることがたくさんありました。なかでも、自分で考えて物事を進めていく力がついたことは、大きな成長でしたね。研究は指導教員と相談しつつ進めるものですが、研究計画を立てて研究を進めていくのは自分自身の責任です。計画を立てて、進捗を管理し、軌道修正する。この作業を繰り返すことでゴールに向かってアプローチする力がついてきたのではないかと思います。また、立命館大学大学院では様々な企業と連携して研究を行っているため、学生という立場にありながらも「生きた」研究に携われることができます。企業の方々とのやり取りを通じて、多くの方々と出会い、一つの目標に向かって研究を進める。このことは、専門性を高めるだけではなく、私自身の人間的成長にもつながったのではないかと感じています。

学部生は時間を有効にしてほしいですね

これから大学院進学を考えている学部生の方にお伝えしたいことは、学部生の間は特に意識して時間を有効に使ってほしいということです。私が、学部生の時にやっておけばよかったなと思う勉強以外のことは、サークル活動、アルバイト、旅行です。私の所属していた理工学部建築都市デザイン学科は、低回生でハードな課題があり、ほとんどの学生が課題を優先してサークル活動をあきらめてしまいます。しかし、課題を優先するあまり、課題をこなすばかりの毎日となったことが今となっては後悔しています。大学院生になってからは、研究活動はさらに忙しくなりましたが、アルバイトを2つ掛け持ちしつつ、適度な息抜きの時間も取ることができていますよ。時間を有効に使って、○○だけ、でない学生生活を送ってほしいと思いますね。

専門性を活かした業界で資格取得にむけて頑張りたい

私はこの春、現在の研究室の専門分野である「建築環境設備」の設計職に就職します。念願の専門職です。建築業界は、卒業後2年の実務経験で1級建築士の資格試験の受験資格を得ることができるため、まずは2年間、仕事と勉強をがんばっていきたいと思っています。

院進学を考える際には、なぜ進学なのかを自問してください

「なぜ進学なのか」という質問を何度でも、自分にしてみてください。消去法でもいいと思います。2年しかない中で何を身につけてどんな将来を期待するのかをできるだけ具体的にイメージしてみてください。2年間は長いようでいて、あっという間に過ぎてしまうので何も考えずに進学しても意味がないと思います。研究がメインにはなると思いますが、社会人よりも時間が作れるうちにできることを精いっぱい詰め込んで、日々充実した生活を送れるよう常に目標を持って頑張ってほしいと思います。

*博士前期課程は2年間になります

社会学研究科 応用社会学専攻	博士課程後期課程 1回生 野村実さん

学部生時代のゼミが研究を始めるきっかけでした

産業社会学部の学部生だった頃に、ゼミでフィールドワークを行うことがありました。フィールドワークに出て、現場と対話をしながら研究を進めるうちに研究することの楽しさに目覚め、将来は研究者として、研究内容を現場に還元していきたいと考えるようになりました。

なるべく研究できる環境を変えたくなかったので、産業社会学部から社会学研究科へ進学しました。社会学研究科には、目指す進路に応じて選択する2つのコースがあり、私は、後期課程への進学を見据えた「研究コース」を選択しました。

大学院進学の準備は、早め早めがポイント

大学院入試には、英語と社会学基礎の科目があったので、この2つの勉強には力を入れましたね。どちらの問題も過去問題が閲覧できたので、頻繁に事務室を訪れて問題をチェックしました。また、院進の準備に集中したかったので、卒論をなるべく早めに進めるようにしました。テーマ設定や執筆を早めに行うことで、研究目的や今後の展望が自ずと明確になり、9月の大学院入試での面接の受け答えがスムーズに行うことができたと思います。

*過去問題はWebでも閲覧することができます

研究を通じて多様性に触れることができる。これが大学院の魅力のひとつ

大学院に進学することなく学部卒業で就職していれば、たとえば、営業職でいうと取引先の方であるなど、出会う人には限りがあったと思います。しかしながら、大学院であれば、様々な年代の院生がおられるので、単なる「若者同士の交流」ではなく、様々なバックグラウンドをもった方々の多様な価値観に触れることができます。一方で、そのような方々と幅広いテーマについて議論する、つまり、知識や経験値が異なる相手に自分の研究を理解してもらい、そして相手の研究を理解しようとすることを通して、物事を論理的に考える力がついてきたように思います。

学内外、そして国内外を問わず「研究」を通じて多くの人と交流ができる。この交流を通じて、自分自身の成長を実感できる。この一連のプロセスは、大学院でしか味わえない大きな魅力のひとつだと思います。

時間がある学部生時代には、幅広い視点を養うことをお勧めしたい

学部生時代の自分を振り返って思うことは、自分の研究分野に関わる本・論文をもっと読んでおけばよかったなぁということですね。細かな研究テーマではなく、研究分野(私の場合であれば社会科学に関わるもの)に関する幅広いものを。そうすることで、早いうちから自分の視点を相対化し、オリジナリティを見出すことができたかもしれないと思います。もちろん、日本語だけでなく、外国語の本・論文も、です。

研究を支える立命館大学大学院の仕組み。大いに活用してください

衣笠キャンパスには、大学院生の為だけの施設「究論館」があります。ここでは、個人で研究するためのスペースだけでなく、自由に活用することのできる「コモンズ」と呼ばれる空間があるので、他研究科の院生とも交流することができます。社会学研究科では、共同研究会制度で他の院生と研究するための補助金を獲得できることや、学会発表に際しては大学院課、研究科両方から補助金を獲得することができます。他大学の院生とこうした補助金の話をしていても、立命館ほど充実している大学院は珍しいようですので、この資源を大いに活用してほしいと思います。

目標は在学中の博士論文提出。将来はアカデミックなポストに就きたい

今後は研究を継続しつつ、在学中に博士論文を提出することを目標にしています。博士前期の頃から学会発表や論文執筆を少ないながらも行ってきましたので、それらが今の研究活動にもつながっており、集大成としての論文執筆を後押ししてくれていますね。また、あくまで指導教員と相談しながらではありますが、将来は、短大・大学あるいは研究機関でのポストを模索しながら就職につなげていきたいと考えています。