1957年大阪府守口市生まれ、岡山県岡山市に育つ。1981年中央大学法学部政治学科卒業後、東京都職員（81～86年）、中央大学大学院（85～95年）、東京都多摩市役所市史編さん室職員（98年度）を経て、1999年4月に本学着任。現在、コリア研究センターセンター長、立命館大学国際平和ミュージアムメディア・資料セクター長。
大学院で金原左門先生と菅原彬州先生の下で日本政治史を学び、修士論文では加藤勘十（芦田内閣の労働大臣）の大正期における労働運動指導と政治活動の関連について考察した。博士後期課程在学時から関わった東京都多摩市の市史編さん事業においては地域調査に従事し、農村問題や地域開発にも関心を持つようになった。
2004年に韓国・釜山の東亜大学校を拠点として学外研究の機会を得て韓国近現代史と韓国政治を学び、日本の朝鮮半島植民地支配への関心を深めた。2005年には立命館大学コリア研究センターの設立に参与し、現在はセンター長を務めている。その経験に基づき、日本政治外交史研究を一国史的な枠組みを超えて東アジアの国際関係の中で捉え直すことを課題としている。

東アジアにおける日本の植民地支配とそれに抗する抗日独立運動の相克について研究している。また、治安維持法とその適用をめぐる諸相についても調査を続けている。

韓国における在外研究をきっかけに韓国の研究者たちと日本近代史や日韓関係史についての共同研究を継続しているほか、日韓中の国際学術会議にも頻繁に参加している。日本語基準の東アジアの留学生のう受け入れけ経験は豊富であり、大学院の授業自体を日韓中の内なる学術研究の国際化として進めてきた。これまでに博士課程後期課程で指導した留学生のうち韓国人3人が博士学位を取得している。

政治学、日本政治史、東アジアの歴史認識と相互理解、東アジア共同体研究