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慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科との英語による共同ワークショップの開催

2013年6月1日(土)・6月2日(日)に今回で第10回目を迎えた、「Ritsumeikan-Keio  Joint Workshop」が、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスにおいて、一般財団法人日本国際協力センター(JICE)の後援のもとで開催されました。この共同ワークショップは、同じ公共政策系の英語基準コースをもつ両研究科の院生が研究内容を報告し、議論を通じて、アジア政策学について考えるという趣旨のもと、2008年度より毎年2回のペースで行われています。今回は“Japan’s Policies, Asia’s Policies for the 21st Century”というテーマのもとで、タイ、ミャンマー、インドネシア、中国、日本からの17名の参加者がそれぞれ質疑応答を含めた15分間のプレゼンテーションを行いました。私は、初めての日本人参加者として研究発表に参加しました。

基調講演に関しては、星野俊也教授(大阪大学大学院国際公共政策研究科)による「安倍政権の日本外交と安全保障政策」という講演がなされました。星野教授は、地図を様々な角度から見ることで浮き彫りになる北東アジアの安全保障について語っておられたのが、印象的でした。直後には、Vesselin Popovski教授(国際連合大学サステナビリティと平和研究所)から基調講演を踏まえたコメントがなされ、現在の日本の安全保障の取り組みを深く知ることができました。

今回の共同ワークショップにおける研究発表は、各国地域に根付く問題からグローバルなイシューへの対応など、示唆に富んでいました。その中でも、住宅政策や農地改革、地域コミュニティの形成に関するものが数多く見られました。私はここで、「日本への軍用機オスプレイ配備の過程」について発表を行いました。私にとって、学外において英語で研究発表を行ったことは初めての経験で、準備から困難に直面しましたが、練習の甲斐があって、楽しんで本番を迎えることができました。私の発表は日本の安全保障についても述べており、幸いにも、星野教授からアドバイスをいただくことができました。

この共同ワークショップへの参加は、教授陣からのアドバイスや院生同士の交流によって、研究のモチベーションを高め、研究の課題を発見し、改善する機会となりました。とりわけ、発表の場において、アジアの異なる地域であっても同じような問題を抱えていることがわかりました。その際、発表者のテーマにより近い院生が質問や提案を行うことで、各人の問題解決の方法を共有することで、これまでとは異なる視点を研究にもたらすことにも繋がりました。私は、この共同ワークショップにおける研究発表や文化間交流を通じて、自分の大学院生活での「学び」をもっと充実させたいと考えるようになりました。

(執筆:立命館大学政策科学部 4回生 大学院進学プログラム受講生
Social Governance, Policy and Administration Unit所属 石丸亜希子)

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