立命館大学図書館

  1. TOP>
  2. 学生支援>
  3. 教員お薦め本>
  4. 日暮 雅夫 先生(産業社会学部)

日暮 雅夫 先生(産業社会学部)


『カルチュラル・スタディーズ入門 : 理論と英国での発展』
グレアム・ターナー著; 溝上 由紀 [ほか] 訳(作品社、1999年)

現代の音楽・テレビ・映画などのポピュラーカルチャーを理解するには、イギリスのカルチュラルスタディーズが役に立つ。本書は、カルチュラルスタディーズを、その理論と発展の歴史から分かりやすく解説している。入門書として最適。

貸出状況の確認  RUNNERS 


『ルポ貧困大国アメリカ』 『ルポ貧困大国アメリカ 2』
(岩波新書 ; 新赤版 1112, 1225)

現在、新自由主義によって席巻されているアメリカ。そこでは、中流家庭がふとしたことからホームレスへと転落する悲劇が数多く見られる。アメリカ社会の現状を、多様なルポによって描き出している。アメリカは果たして日本の未来なのだろうか。

貸出状況の確認  RUNNERS 


『承認をめぐる病』
斎藤 環 著(日本評論社、2013年)

現在の若者たちは承認されることを求めている。ここでは、人がいわゆるコミュニケーション力によってスクール・カーストまで形成してしまう姿が描かれている。しかし、その背後には、人に他者へ順応することばかりを求める現代社会の問題があるのではないか。

貸出状況の確認  RUNNERS 


『啓蒙の弁証法 : 哲学的断想 増訂版』(岩波文庫 ; 青-33-692-1)
マックス・ホルクハイマー, テオドール・W・アドルノ著; 徳永 恂 訳(岩波書店、2007年)

言わずと知れたフランクフルト学派第一世代の代表的著作。彼らは、ナチス・ドイツを逃れアメリカ亡命中にこの著作を執筆した。本来、科学や民主主義によって人間に明るい未来を約束するはずの「啓蒙」が、どのようにその反対の野蛮に転落するのか

貸出状況の確認  RUNNERS 


『概説 現代の哲学・思想』
小坂 国継, 本郷 均 編著(ミネルヴァ書房、2012年)

現代の哲学・思想の全般について的確に解説している。入門書としていい。実存主義、構造主義、フランクフルト学派、医療倫理、ビジネス・エシックス、環境哲学、ジェンダー論等と非常に話題豊富。気の向いた所から手に取ってみるといい。

貸出状況の確認  RUNNERS 


『自然主義と宗教の間 : 哲学論集』
ユルゲン・ハーバーマス [著] ; 庄司 信 [ほか] 訳(法政大学出版局、2014年)

ハーバーマスの最新の翻訳書。現在のハーバーマスの到達点を知ることができる。未受精卵利用などの行き過ぎた科学主義・自然主義と、勃興する宗教原理主義は、現代社会を特徴づけている。本来の理性はその間で、どんな道を行くべきだろうか。

貸出状況の確認  RUNNERS 


『正義の他者 : 実践哲学論集』
アクセル・ホネット [著] ; 加藤 泰史, 日暮 雅夫 他訳(法政大学出版局、2005年)

ホネットは、ドイツのフランクフルト学派第三世代を代表する思想家。ホネットは、人間と人間とが認め合うこと=承認が、多様な局面によってなりたっていることを描き出す。それは、愛による親密圏、平等性による法状態、連帯である。

貸出状況の確認  RUNNERS 


『再配分か承認か? : 政治・哲学論争』
ナンシー・フレイザー, アクセル・ホネット [著] ; 高畑 祐人 [ほか] 訳(法政大学出版局、2012年)

2000年前後に行われたホネットとフレイザーの論争をまとめた論集。ホネットはドイツ・フランクフルト学派を代表し、フレイザーはアメリカのフェミニズム批判理論を代表している。現代の社会理論の主要なトピックを見ることができる。

貸出状況の確認  RUNNERS 


『正義の秤 :グローバル化する世界で政治空間を再想像すること』
ナンシー・フレイザー著 ; 向山 恭一 訳(法政大学出版局、2013年)

フレイザーの論集の最新の翻訳。フレイザーは、ハーバーマスが展開した公共圏論を、グローバルな状況に対応させて乗り越えようとする。最後にインタビューも収録されていて、フレイザーの理論を分かりやすく知ることができる。

貸出状況の確認  RUNNERS 


『討議と承認の社会理論 : ハーバーマスとホネット』
日暮 雅夫 著(勁草書房、2009年)

フランクフルト学派のユルゲン・ハーバーマスとアクセル・ホネットの理論を、比較しその現代的意味を述べている。現代社会理論の最前線の一つを知ることができる。ハーバーマスの民主的法治国家論、ホネットの承認論を扱っている。

貸出状況の確認  RUNNERS