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中川 優子 先生(文学部)

 


『ハックルベリー・フィンの冒険』
マーク・トウェイン作(岩波文庫、1977年 他)

アメリカへ留学する、あるいは考えている方にぜひ読んでいただきたい、アメリカ精神を表したアメリカ古典の代表作です。南北戦争前に奴隷制度を当然と受け入れていた白人ハックが黒人奴隷のジムと逃亡の旅で暴力と欺瞞いっぱいのアメリカ社会を経験し、「健全な心」と「社会的良心」の間で揺れ動きます。

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『デイジー・ミラー』
ヘンリー・ジェイムズ [著](新潮文庫、1993年 他)

19世紀中ごろのアメリカ人のヨーロッパでの体験を描いた作品です。マナーの重要性、ステレオタイプの危険性など、留学する皆さんが体験するものと本質的にはかわらないものが見出せます。

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『ある婦人の肖像』
ヘンリー・ジェイムズ作(岩波文庫、1996年 他)

若い国アメリカを象徴するといわれた「アメリカン・ガール」の主人公が憧れのヨーロッパで新しい生き方を模索し、結局不幸な結婚に陥るという物語です。女性の生き方を考えるうえでも異文化体験という観点でも留学希望の女性にはお薦めです。

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『青い眼がほしい』
トニ・モリスン [著](早川書房、1994年 他)

アメリカへ留学する方にはぜひ読んでいただきたい作品です。黒人の少女が皆に愛されるために「青い眼」がほしいと願い、狂気に陥っていく姿には、私たちがどれだけ金髪で青い眼のお人形などから人種偏見を習得していくかを認識させられます。

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『大使たち』
ヘンリー・ジェイムズ作(岩波文庫、2007年)

ピューリタニズムの道徳主義と商業主義のアメリカの新興工業地からやってきた初老のアメリカ人男性が花の都パリのまばゆい消費文化に感化され、審美的感性を身につけるという物語です。「アメリカ的」でも「ヨーロッパ的」でもない良心を得るということは、グローバルに生きる人たちに通じるものがあります。

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