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ウエルズ 恵子 先生(文学部)

 


詩・文学

『せんねんまんねん : まど・みちお詩集』
まど・みちお作 (童話屋、1990年)

まどみちおは「ゾウさん、ゾウさん、お鼻が長いのね・・・」の作詞者です。詩と歌は同じルーツの芸術なのです。私の大好きな詩人なのでご紹介します。全集も出版されています。楽しんでね。

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『みえる詩あそぶ詩きこえる詩』
はせみつこ編 ; 飯野和好絵(冨山房、1997年)

声を出して読んでほしい詩集です。ことばの魅力の原点は〈音〉。あなたの声が〈ことばの身体〉です。詩を楽しんで、ことばの作る〈イメージ〉と〈音〉に酔うとき、普段いろいろな顔で生きていてもその時だけは〈自分がひとつになっている〉と感じられるならば、あなたには詩の価値がわかるのです。

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『Alice's adventures in Wonderland』
by Lewis Carroll ; illustrations by John Tenniel (Books of Wonder : William Morrow 、1992年)

英語で読んでほしい本のナンバーワン。言わずと知れた『不思議の国のアリス』です。ことば遊びや常識を逆手に取った笑挿話など、原書でなければわからない楽しみがたくさんあります。原作はどの映画よりも素晴らしい。

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『The Wonderful Wizard of Oz』
by L. Frank Baum(HarperTrophy、1987年)

アメリカ的なるものが花開いた愉快なファンタジー。児童文学の古典です。「ペテン師」というのはアメリカ文学のキーワードなのですよ。それに、少年ではなく少女が動物たちをひきつれて冒険するっていうプロットを、「桃太郎」の国日本で1900年(『オズ』の出版年)に思いつく文学者がいたでしょうか?

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『The book of rhythms』
Langston Hughes (Oxford University Press 、1995年)

アメリカ黒人詩人のヒューズが、ことばのリズムの楽しさと文学性を優しく解説しています。あなたの心臓の鼓動と詩のリズムがつながり合っていると思ったことはありますか?
これも、声を出して読んでほしい一冊です。ブラックミュージックが、なぜあんなに魅力的なのかもわかるかもしれませんよ。

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『Edward Lear's book of nonsense : with Lear's original illustrations』
Edward Lear (Maxma New Media、1995年)

「ナンセンス」とは、現実界に起こらないことや理屈で説明のつかないことをいいます。挿絵とともに、リアのファンタジックかつ風刺のきいたナンセンス詩を堪能してください。エドワード・リアは19世紀のイギリス詩人です。

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『The giving tree』
by Shel Silverstein(Harper Collins Publishers 、1964年)

村上春樹の新訳が出たばかり。翻訳で読んだ人もそうでない人も、ぜひ原作をお楽しみください。自分の体を犠牲にして少年の望みをかなえる「木」に、あなたは何を思うでしょう。キリスト、母、菩薩、自然、それとも・・・?

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『Badger's parting gifts』
Susan Varley(Lothrop, Lee & Shepard Books、1984年)

生きていれば誰でもいつか、大切な人の死に直面しなければなりません。そして誰でも、いつかは死ぬのです。この本は、その重いテーマをしなやかに温かく、かけがえのない一粒の種としてあなたの心に植え付けてくれるでしょう。

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アフリカン・アメリカン研究

『Holler if you hear me : searching for Tupac Shakur』
Michael Eric Dyson(Basic Civitas Books、2006年)

暗殺されたラッパー、トゥパック・シャクールの評伝です。ジャーナリスティックなものではなく、アメリカ社会や文化について深い洞察を含む優れた批評書といえますトゥパックは素晴らしいミュージシャンであり詩人でもありました。ですがその人生は暴力に蝕まれてしまった。そのわけを考えていくと、現代社会の複雑な問題が見えると私は思うのです。

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『The autobiography of Malcolm X』
Malcolm X(Penguin books、1968年)

今なお影響力がある――というより、今こそ再認識されつつある――マルコムXの自伝です。彼の口述をアレックス・ヘイリーが記述しました。希望をくじかれ続けた子ども時代、刑務所生活、イスラームへの改宗、そしてアメリカ社会への鮮烈な発言者へ。キング牧師との対立軸で見られることの多いマルコムXですが、彼の生き方そのものに感動する人も多いことでしょう。

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『マルコムX : 人権への闘い』
荒このみ著(岩波新書 、2009年)

マルコムXに関する最良の入門書です。

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『ブルースの歴史』
ポール・オリヴァー著(晶文社、1978年)

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『黒人霊歌は生きている : 歌詞で読むアメリカ』
ウェルズ恵子著(岩波書店、2008年)

アメリカ黒人にとって音楽は、伝統的にもっとも重要な表現手段です。それは、音楽のみならず文学や舞踏を含む総合芸術と言えます。黒人音楽文化に関する専門書は日本には数少なく、これから研究が充実していく分野だといえます。この二冊の気にいった章だけを読むつまみ食いで、黒人音楽文化の世界へ気楽においでください。

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『歌姫あるいは闘士 : ジョセフィン・ベイカー』
荒このみ著(講談社、2007年)

アメリカ黒人プロダンサーの草分けジョセフィン・ベイカーの評伝です。アメリカではなくフランスで評価された点なども興味深い。意外にも日本と深いかかわりのあることも、本書には詳しく語られています。同時代の社会的解説も適切で、世の中の動きと一人の才能豊かな女性の生き方がシンクロするのが読み取れます。

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「物語」研究

『人狼伝説 : 変身と人食いの迷信について』
セイバイン・ベアリング=グールド著(人文書院、2009年)

原書は今から150年近く前の1865年に出版された古い本で、ホラー小説なのか研究書なのかわからない変わった本です。人が狼に変身して人を食べるという「人狼変身」について詳しく書いています。「狼」を分裂した人格と読めば、内容はひじょうに現代的に解釈できます。グリモーの『野生のしらべ』と合わせて読んでみてください。

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『野生のしらべ』
エレーヌ・グリモー著(ランダムハウス講談社、2004年)

天才ピアニストエレーヌ・グリモーの自伝です。音楽とともにこよなく狼を愛し、自分の本質を狼と同一視することで、自己の統一という幸福にたどり着いた様子が書かれています。自分のことと狼のこととが交互に語られ、狼が「もう一人の自己」であると表明しています。過去の狼狩りや魔女狩りの文化が幼少時の彼女の深い疎外感に重なります。苦悩から幸福への道は、どのように開けていったのでしょうか?

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『赤頭巾ちゃんは森を抜けて : 社会文化学からみた再話の変遷』(増補版)
ジャック・ザイプス[著] (阿吽社、1997年)

みなさんご存知の赤ずきんちゃん。ペローやグリムが手を加える前の民話では、狼は人狼(狼男)でした。グリムの改変は何を意味するのか。現代の赤ずきん表象に何が読めるか。民話の系譜を社会学的にたどった刺激的な本です。

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『狼と駈ける女たち : 「野性の女」元型の神話と物語』
クラリッサ・ピンコラ・エステス [著](新潮社、1998年)

私は大学生の時、しばらくユング派の物語分析に夢中になりました。でも、物語の登場人物や出来事のすべてをひとりの「魂」の枠内で説明しようとすることが息苦しく思えて、文学研究に戻りました。この本は、物語を女性の魂の薬として処方する魅力的な本です。私自身の分析姿勢はエステスとは異なりますが、みなさんに物語の深さや面白さを知らせてくれる良書でありましょう。

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『声の文化と文字の文化』
W.J.オング [著](藤原書店 、1991年)

ことばには、声になって認識されるものと文字になって読まれるものとがあります。声で伝わるのはお話しや歌です。本や書類は文字になった言葉です。声の文化は音楽や感覚に親しく、文字の文化は持続的な思考に親しい。どちらも私たちの自我をまとめる有効な装置なのです。

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『私と他者と語りの世界 : 精神の生態学へ向けて』
浜田寿美男著(ミネルヴァ書房、2009年)

検察官というのは、証拠を見てそこに犯罪のストーリーを読む技術を持っている人々です。物語を作り間違えたり強引に作ったりすれば、無実の人が罪に問われます。しかし検察官のストーリー構築がなければ犯罪は暴かれない。そのように、人間はどうしても物語らなければ過去を構成できません。あなたの「思い出」もまた、「語りの世界」の出来事です。

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