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山下 範久 先生(国際関係学部)


『ヨーロッパ的普遍主義 : 近代世界システムにおける構造的暴力と権力の修辞学』
イマニュエル・ウォーラーステイン著(明石書店、2008年)

グローバリズムの背後にあるヨーロッパ的な普遍主義の暴力性を近代世界システムの500年のタイムスパンから批判し、真に普遍的な普遍主義への道を探る。世界システム論への現代的入門としても。

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『帝国以後 : アメリカ・システムの崩壊』
エマニュエル・トッド [著] (藤原書店、2003年)

フランスの歴史人類学者によるアメリカ帝国批判。F・フクヤマの『歴史の終わり』の議論を逆手に取り、グローバルな近代化に果たすアメリカの歴史的役割はもう果たされて用済みとなっており、すでに帝国としての実質は失われていると説く。

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『虚構の「近代」 : 科学人類学は警告する』
ブルーノ・ラトゥール [著](新評論、2008年)

原題の直訳は「近代など存在したためしはない」。あらゆる現象は自然現象と社会現象のハイブリッドであるという観点から、モノとヒトとの区別に立脚する近代知を根底から批判。エネルギー問題や環境問題の切迫度が増す今日、いよいよ重要な一書。

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『銃・病原菌・鉄 : 一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎』
ジャレド・ダイアモンド著(草思社、2000年)

歴史学上の大問題である西洋近代の起源を生態的な条件から説明しようとする試み。歴史が、人間の構成する社会の次元で完結せず、その舞台となる自然環境との相互作用に開かれていることに関心を開いてくれる。

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『北京のアダム・スミス : 21世紀の諸系譜』
ジョヴァンニ・アリギ著(作品社、2011年)

世界システム論による500年以上に及ぶ資本主義の歴史分析と、近年の比較経済史の成果を統合し、現代の中国の発展を、新自由主義的なグローバリズムから、より持続的な市場的発展への転換の契機だと説く。

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『資本の帝国』
エレン・メイクシンズ・ウッド著(紀伊國屋書店、2004年)

政治的権力と経済的権力の分離というシンプルながら強力な概念的ツールで古代帝国から現代の帝国までを類型化した上で、「グローバリゼーションが進めば進むほど資本は強力な国家を必要とする」と説き、それがもたらす問題や限界を鋭く批判する。

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『帝国 : グローバル化の世界秩序とマルチチュードの可能性』
アントニオ・ネグリ, マイケル・ハート著(以文社、2003年)

帝国論ブームの導火線となった現代的古典。グローバリゼーションの帰結を、超越性の失効の内在性の全面化という哲学的洞察のもとにおいて、社会の市場化による権力の変容をヴィジョナリーに描いている。

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『危険社会』
ウーリッヒ・ベック著(法政大学出版局、1998年 他)

あらゆる発明は事故の発明でもある。自動車がない社会に自動車事故はない。近代は社会のあらゆる側面で発明の速度を高めたが、それは新たな事故の増殖をも速め、今日それは制御不能になりつつある。震災後の社会を考える上でも必読の古典。

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『資本と言語 : ニューエコノミーのサイクルと危機』
クリスティアン・マラッツィ著(人文書院、2010年)

情報化の進展によって、富の源泉はますますモノの生産から知の生産に移行している。知の生産の本質はコミュニケーションにあるとしたら、豊かさの源泉や配分はどう考えるべきなのか。ベーシック・インカム論にも示唆のある刺激的論考。

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『先史からヨーロッパ文明の形成へ』 ソーシャルパワー:社会的な<力>の世界歴史; 1
マイケル・マン著(NTT出版、2002年)

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『階級と国民国家の「長い19世紀」』 ソーシャルパワー:社会的な<力>の世界歴史; 2
マイケル・マン著(NTT出版、2002年)

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ネオ・ウェーバー主義の代表的論客たる歴史社会学者が、社会的なパワーの源泉を経済、軍事、政治、イデオロギーの四つに求め、それらの組み合わさり方の様式の変化から世界史全体を展望する。特に第二巻は現代的帝国について考えるうえでも必読。


『国民国家と暴力』
アンソニー・ギデンズ著(而立書房、1999年)

現代を代表する社会学者である著者の比較的初期の著作。「力の容器power container」としての国民国家の成立を分析した古典。再帰性や構造化といった著者のキー概念とともに近代国家の特質について多面的な理論的検討が加えられている。

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『定本想像の共同体 : ナショナリズムの起源と流行』
ベネディクト・アンダーソン著(書籍工房早山、2007年 他)

構築主義的なアプローチのネイション論の古典。構造的に挫折させられた普遍主義の症状としてナショナリズムを捉える視角は現代的にも示唆が大きい。出版資本主義に関する議論はメディア論の古典でもある。「map,census,museum」の章も必読。

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『「新訳」大転換 : 市場社会の形成と崩壊』
カール・ポラニー [著](東洋経済新報社、2009年 他)

経済人類学の立場からの反グローバリズム論の古典。労働、土地、資本という「販売のために生産できない」ものの市場化の限界を説き、その限界がどのような政治的・社会的帰結をもたらすかを説く。

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『歴史入門』
フェルナン・ブローデル著(中公文庫 、2009年 他)

アナール学派の第二世代を牽引し、世界システム論にも大きな影響を与えた著者の社会経済史学のエッセンス。物質生活(物質文明)、市場、資本主義の時空の区別や歴史における「ゆっくりとしか変わらないもの」への注目など、重要な論点が平易に説かれている。

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『近代国家体系の形成 : ウェストファリアの神話』
ベンノ・テシィケ著(桜井書店、2008年)

原題は『1648年の神話』。ウェストファリア・システムの解体が言われるようになって久しいが、近代的な国際システムの起源は本当に1648年のウェストファリア条約にあったのか。国際関係を語る理論の没歴史性を根底から批判する。

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