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後閑 洋一 先生(経済学部)

 


テーマ : 「最新の経済問題を理解する」

『日本の税をどう見直すか』
土居丈朗編 ; 青山慶二 [ほか執筆](日本経済新聞出版社、2010年)

持続的な経済成長には健全な財政が必要不可欠であるといわれています。しかしながら現在の日本においては約1,000兆円もの政府債務が存在し、国民1人当たり800万円もの負債を抱えていることになります。これほどの負債を国が返済するためには支出削減だけでなく増税が必要不可欠です。本書は少子高齢化、格差拡大および政府債務の累増といった深刻な問題をかかえる日本において、どのような税制改革が望ましいかを分析した書物です。

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『ポアンカレ予想を解いた数学者』
ドナル・オシア著 (日経BP社、2007年)

100年間誰も解くことのできなかった数学の超難問「ポアンカレ予想」。この超難問は数年前ペレルマンというロシア人天才数学者によって解決されました。彼はその業績により数学のノーベル賞といわれる40歳未満の数学者のみに与えられるフィールズ賞の受賞者に選ばれました。しかしながらすでに数学者を引退していた彼はこの賞を辞退した。賞金の額は膨大なものであり、彼は名誉だけでなくお金にも関心がなくポアンカレ予想の証明が正しいということが分かれば、それでよかったそうです。このような凡人には理解できない行為が彼の名前を世界的に知らしめることになったのですが、超一流の学者の学問に対する純粋な気持ちを実感できる興味深い書物です。

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『現代マクロ経済学』
吉川洋著(創文社 、2000年)

近年マクロ経済学は内生的成長論および新古典派の成長論などの均衡動学理論を中心に大きく発展したといわれています。しかしながら著者によるとそれらの理論は欠陥点および問題点が散在し、旧来の理論がより優れていることを指摘した本です。私自身の考えではその内容に同意できない部分は多々ありますが、本書は批判的な観点から「新しいマクロ経済学」を整理したものであり、本書を一読することにより最新のマクロ経済学を理解することができます。

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『動学的最適化の基礎』
A.C.チャン著 (シーエーピー出版、2006年)

学部上級レベルの経済理論を理解するために必要とされる数学の解説書です。最新の上級レベルの経済学は時間という概念を明示的に考慮に入れて分析を行っています。現実社会において家計は予算制約のもと現在から将来までの「満足の度合い」である効用ができるだけ大きくなるように消費と貯蓄の大きさを決定していますし、企業は現在から将来にわたっての「もうけ」である利潤をできるだけ大きくするように設備投資額および雇用量などを決定しています。このような家計および企業の経済行動をより現実に即して分析するには動学的最適化の手法を身につけることが不可欠です。基礎レベルの経済数学をマスターした学生に是非とも読破してもらいたい本です。

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『現代経済学の数学基礎』
A.C. チャン著(シーエーピー出版、1995年)

テーマ:学部中級レベルの理論経済学の本を理解するための数学
マクロ経済学とミクロ経済学からなる経済理論は経済学部の中心的な科目です。経済学部に入って理論をきちんと勉強したいけど、数学的な壁が高くて挫折してしまう学生も少なくないと思います。本書は高校レベルの数学的な知識のある学生なら時間をかけて読めば理解できるよう分かりやすく丁寧に書かれた経済数学の入門書です。分量のある本ですが、読みきることが出来たなら数式が用いられている多くの経済学の専門書を理解することができるようになる大変お薦めの本です。

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『女女格差』
橘木俊詔著(東洋経済新報社、2008年)

本書は女性が「どこまで教育を受けるべきなのか?」、「結婚はするべきなのか?」、「離婚はしないほうがよいのか?」、「子供を生むほうがよいのか?」「専業主婦と勤労女性どちらがよいのか?」、「総合職と一般職どちらの職種に就くのがよいのか?」など女性にとって知っておいて損のない興味深い内容を取り扱っています。

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『経済論文の書き方 : 作成・プレゼン・評価』
ウィリアム・トムソン著(東洋経済新報社、2006年)

ゼミなどで経済のあるテーマについて論文を書きそれをもとに人前で発表する際、大なり小なり苦労した経験のある学生はたくさんいると思います。本書は経済論文の書き方およびそれをもとに人前での発表の仕方を説明した本です。世界的な著名な経済学者によって「効率的な論文の書き方」および「効果的な発表の仕方」の解説がなされています。質の高い論文および発表を心がけている経済学部の学生に必読の書です。

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『医療と介護の世代間格差 : 現状と改革』
田近栄治, 佐藤主光編(東洋経済新報社、2005年)

少子高齢化がすすむ日本において医療費は増加の一途をたどっています。65歳以上の人口が全体の3割近くになる2025年には国民医療費は現在の倍近くの60兆円あまりになると予想されています。このような医療費を財政的に支えることは困難であり、持続可能でかつ効率的な医療の制度設計の必要性が高まっています。そのためには「医療の質を損なうことなく、医療のコストを抑えること」であり、それは政府規制などを通して強制的に実現するのではなく、当事者の誘因(そうすることが当事者にとってメリットがある)に働きかけることにより達成できる制度を設計することであり、その重要性を強調した書物です。

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『少子化と日本の経済社会 : 2つの神話と1つの真実』
樋口美雄, 財務省財務総合政策研究所編著(日本評論社、2006年)

少子化に直面している日本は現在および将来の労働力を確保するために女性の就業機会の上昇の必要性が叫ばれる一方で、女性の社会進出の上昇は少子化の原因のひとつであり、よって将来的に労働力を減らしてしまうという意見があります。女性の社会進出は本当に少子化の大きな原因なのだろうか?本書はこの問題に対する明確な解答を与えることを目的としています。

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『アメリカの地下経済 : ギャング・聖職者・警察官が活躍する非合法の世界』
スディール・アラディ・ヴェンカテッシュ著(日経BP社 、2009年)

テーマ:闇のビジネスを知る
主流社会からみれば地下経済、すなわち闇のビジネスは犯罪の温床です。麻薬の売人、売春婦、ポン引き、詐欺師などの巣窟であり、普通の人のように働けない、あるいは働かない人間の吹き溜まりです。アメリカにおいてこのような地下経済で生みだされている所得の大きさは決して無視できるほど小さなものではなく、またいわゆる表社会との密接なつながりもあります。本書を読むことによって普通の人には垣間見ることができない闇の経済の現状を知ることができます。

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