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坂田 圭 先生(経済学部)

 


今回のテーマ : 「経済学部で学ぶ学生のために」

『ダニエル・カーネマン心理と経済を語る』
ダニエル カーネマン著、Daniel Kahneman原著、友野 典男・山内 あゆ子翻訳(楽工社、2011年)

著者のカーネマン教授は、経済学と認知科学を融合した行動経済学の権威である。本書はカーネマン教授の自伝と教授の研究を一般読者向けに要約した一冊である。経済学では人々の「合理的な意思決定」を仮定するが、人々の意思決定がいかに「合理的な仮定」と矛盾するのかわかりやすい実例で解説してくれている。また自伝の部分も非常に興味深い。カーネマン教授は2002年にノーベル経済学賞を受賞している。

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『The Economist』(雑誌)

図書ではありませんが、世界の政治・経済情勢を理解するために大変役立ちます。The Economistのジャーナリストの質は高く、様々なニュースに関して経済学的な解釈を与えてくれています。また、ゼミ論文や卒業論文などのテーマ探しにも有益です。

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『自滅する選択―先延ばしで後悔しないための新しい経済学』
池田 新介著(東洋経済新報社、2012年)

ついつい目先の快楽を優先し、後で後悔してしまう経験は誰しもあるはずです。本書では、行動経済学によって、先延ばし行動をとる人がなぜ肥満で借金があり、ギャンブルや喫煙の習慣がある確率が高いのかについて分析しています。先延ばし行動の処方箋のヒントを提供してくれています。

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『競争と公平感―市場経済の本当のメリット』
大竹 文雄著(中公新書、2010年)

リーマン・ショック以降の世界同時不況により、人々の市場経済に対する不信感は高まっています。マスコミでは市場経済のデメリットばかりが取り上げられ、短絡的な議論が目立っています。市場経済のあり方を考える上で客観的な視点から議論する必要があります。大阪大学の大竹教授のこの一冊では、我々は日頃市場経済よりどのようなメリットを享受しているのかにかんして、具体的な例を挙げて解説しています。

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『アイデンティティ経済学』
ジョージ・A・アカロフ、レイチェル・E・クラントン著 山形浩生・守岡桜 (翻訳)(東洋経済新報社、2011年)

性別、人種、宗教、職業、家族内の役割などのアイデンティティーは、人々の経済行動にどのような影響を与えているのだろうか。ノーベル賞を受賞したアカロフ教授とデューク大学のクラントン教授は、女性の喫煙行動、労働者の会社に対する帰属意識といった例を挙げてこういった疑問に答えてくれます。

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『The Japanese Economy 2nd edition』
Flath, David著(Oxford Univ Press、2005年)

本書は「日本市場特殊論」に対するアンチテーゼである。日本経済は他の先進国経済の例外ではなく、経済学で多くの経済現象を説明できると論じている。日本に住んでいながら、日本経済に関する特徴を理解していないと感じている人は多いはずです。また、日本の経済事情を英語で表現するにはどうすればよいかと悩んでいる方にお薦めの一冊です。

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『日本の幸福度 格差・労働・家族』
大竹 文雄著・編集、白石 小百合著・編集、筒井 義郎著・編集(日本評論社、2010年)

「経済的に豊かになったのに幸せでない」と感じるのはなぜか?どのような人が幸福で、どのような人が不幸なのか?そんな視点から近年、幸福度にかんする研究が進んでいます。本書では日本における幸福度の実証分析を紹介しています。計量経済学的手法を用いて分析しているので、上回生の論文のテーマ選びに有益です。

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『ヤバい経済学 [増補改訂版] 』
スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー著 望月衛翻訳(東洋経済新報社、2007年)

世界中でベストセラーになったレヴィット教授、ダブナー教授による1冊。犯罪率の低下と中絶の合法化、相撲の八百長といった興味深いテーマで経済学的な思考を紹介している。経済学的思考が様々な社会的現象を説明するために、いかに役立つのかを実感できる一冊です。

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『超ヤバい経済学』
スティーヴン・D・レヴィット著、スティーヴン・J・ダブナー著、望月 衛翻訳(東洋経済新報社、2010年)

レヴィット教授、ダブナー教授による『ヤバい経済学』の続編。今回も「売春婦はなぜ百貨店のサンタが好きなのか」、「自爆テロリストは保険に入るべきか」といった興味をそそるテーマで経済学の面白さを解説しています。

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『ヤバい統計学』
カイザー・ファング著、Kaiser Fung著、矢羽野 薫 翻訳(阪急コミュニケーションズ、2011年)

タイトルからレヴィット教授、ダブナー教授の「ヤバい」シリーズと思われるかもしれませんが、違います。しかし、難解な学問を直感的にユニークな実例を挙げて解説する手法は似ています。統計学という馴染みのない学問について、数式を使わずにそのエッセンスが理解できます。ドーピング検査とテロ対策といった実例を挙げて、統計学がいかに我々の生活に役立つのかわかりやすく解説しています。

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