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関 絵里香 先生(経済学部)

 


今回のテーマ : 「『海外に飛び出してみたい』あなたに薦める本。」
『Poor economics : a radical rethinking of the way to fight global poverty』
Abhijit V. Banerjee and Esther Duflo(PublicAffairs, 2011)

Esther Dufloは2008年に「期待される新鋭経済学者」に選ばれた現在活躍中の若手開発経済学者。彼女の指導教官だったBanerjeeとの共著で二人の研究活動中に出会った人や見聞した出来事からの洞察を随筆風にまとめたもの。アルファベットがびっしりの本に弱い方は本書の内容をヴィジュアルに掲載したHome Pageをまず見てください。きっと本を読みたくなります。
Emerging young economists http://www.economist.com/node/12851150
Poor economics Home page  http://pooreconomics.com/

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『日本語擬態語辞典』
五味太郎 [著](講談社+α文庫, 2004年)

「けちけち」「どきどき」「すいすい」など日本語には擬態語が多くあり、ノン・ジャパニーズの人たちからの「よくある質問」のひとつです。これを説明するのはとても難しい。が、本書は200もの擬態語を英語と日本語の両方で挿絵付で簡潔にわかり易く解説します。英語、あるいは日本語の勉強の合間にほっと一息つきたいときにぜひお試しあれ。

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『開発経済学 : 諸国民の貧困と富』
速水佑次郎著(創文社, 2000年)

本書の英語版 Hayami, Yujiro, Development Economics, Oxford University Press とともに開発経済学の名著のひとつです。経済発展論や成長論が途上国問題との観点精緻に説明されています。最終章の日本独特の社会システムと正当性を重んじる組織のあり方などほかの開発経済学のテキストにはない洞察も新鮮です。

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『イギリスはおいしい』
林望著(文春文庫, 1995年)

イギリスの食事がまずいという先入観を持っている方にはぜひ読んでいただきたい本。筆者がイギリス各地でおもいがけず美味しいものに出会ったユーモラスなエピソードからイギリスでの人間関係や生活感が伝わってきます。筆者のケンブリッジ大学での研究経験、ホームステイ体験などイギリス留学を考えている人の参考になるはず。

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『カンボジア最前線』
熊岡路矢著(岩波新書, 1993年)

Japan Volunteer Centre (JVC)誕生以前から、カンボジア難民キャンプでの活動に携わってきた著者が難民問題の現実を著者の現地での体験からつづった緊張感にみちた本。当時自動車修理工だった筆者がはじめてタイに赴任する決心する過程、苦労話や政治の大きなうねりもままれながら脈々と続く現地の日常生活、同僚の死についても書かれています。海外ボランテイア活動に関心のある人には刺激的でしょう。

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『Reinventing the bazaar : a natural history of markets』
John McMillan(W.W. Norton, 2002)

堀一三先生が以前推薦された本「市場を創る:バザールからネット取引まで」の原本です。身近な市場、歴史的な市場、あるいは不在市場まで実例が満載です。私も今一度おすすめします!

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『Ni d'Eve ni d'Adam : roman』
Ame'lie Nothomb( A. Michel, 2007)

外国語を短期間でマスターするには恋人を持つことが一番。なぜなら一所懸命自分の気持ちを伝え、相手の気持ちを理解しようとするから。この本は日本在住経験の長い著者の体験をもとに書いた甘く悲しいフランス語の先生と日本人男子学生の恋物語。これで語学力と愛情表現を両方上達できるかも。

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『日本剣道の歴史 = A bilingual guide to the history of kendo』英訳付き
酒井利信著 ; アレック・ベネット訳(スキージャーナル , 2010年)

国外に出ると日本に関心があり好感を持っている人に出会う機会が増えます。そして意図せず「日本代表」になってしまって、時事問題から囲碁、将棋、漫画、アニメ、コンピューターゲーム、サッカー、J-popなどありとあらゆることについて質問攻めにあったりします。そんなとき何か自分の得意分野を持っておくと良いものです。剣道(といっても得意ではないのですが)や武道について質問を受けたときこの本はとても参考になります。

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『The theory of moral sentiments』
Adam Smith ; introduction by Amartya Sen ; edited with notes by Ryan Patrick Hanley( Penguin Books, 2009)

スコットランドのエジンバラの近郊のKirkcaldyという小さな街がアダムスミスの出生の地。スミスが本書で描く人間は情緒と共感に満ちていて、なるほどKirkcaldyの人たちを彷彿とさせます。あらためて経済学は道徳観と無縁ではないことに気づかされます。

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『国際公務員になるに』
横山和子著( ぺりかん社, 2009年)

国際公務員は数ある日本国外での職種のひとつです。国際公務員にもいろいろなタイプがあり、採用の方法も様々です。採用基準が英語力そのものというよりは専門分野で即戦力であることは国際公務員に限らず海外での就労に共通すると思います。「海外に飛び出してみたい」皆さんにお薦めします。

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