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吉積 巳貴 先生(食マネジメント学部)

2020.02.03


『飢える大陸アフリカ:先進国の余剰がうみだす飢餓という名の人災』
ロジャー・サロー著、スコット・キルマン著(悠書館、2011)

SDGs(持続可能な開発目標)においても、世界の飢餓の問題が重要な課題になっています。世界人口は増加する予想の中で食料不足の問題が指摘される一方で、先進諸国では食品ロスが問題になるなど、食料生産の余剰と廃棄が社会の課題です。このように飢餓の問題が、国際社会の不均衡なパワーバランスと、先進国の都合によって、いかに引き起こされているかを理解することができます。

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『平等社会:経済成長に代わる、次の目標』
リチャード・ウィルキンソン著、ケイト・ピケット著(東洋経済新報社、2010)

様々な統計データから、所得格差と健康や地域コミュニティ、精神衛生、薬物使用比率、肥満度、学業、10代の妊娠率、犯罪などの関係性を明らかにしています。所得格差の問題は、低所得者だけではなく、高所得者に影響を及ぼしていることもあり、経済成長で社会全体の所得を上げるよりも、所得格差を小さくする方が、社会にとっては効果的であることを指摘しています。

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『日本人の勝算: 人口減少×高齢化×資本主義』
デービッド・アトキンソン著(東洋経済新報社、2019)

ベストセラーとなった『新・観光立国論』の著者であるデービッド・アトキンソン氏により、人口減少と高齢化が進む日本の未来の経済再生を、海外のエコノミストの論文を基に提示しています。日本が戦後に経済発展したカラクリと、実は先進諸国において生産性や労働賃金が最低レベルであることの事実についてわかりやすく示されています。就職し、社会に出る前に是非読んでおきたい一冊です。

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