Amazonビジネス事業本部長の石橋憲人氏に「アマゾンの経営理念とイノベーションを起こすメカニズム 」と題してゲスト講義を行なっていただいた。
Amazonが次々と生み出したイノベーションの背後には16のリーダーシップ・プリンシプルと“Day One”すなわち創業の気持ちを忘れずイノベーションを起こしていく考えがあり、それを実現するための「メカニズム」すなわち誰がやっても同じ結果になるような仕掛けが組織に埋め込まれている。
組織のスピードを上げるための仕掛けとしては、会議はまず提案者が書いた文書を全員が黙読した後に、質問から入る。”２Way Door” つまり間違えたら戻ることができる意思決定ならスピード感をもってプロセスを進める。失敗したときはCOE（Correction of Error）という根本的な原因の掘り下げを行うが失敗自体が責められることは無い。
これらがイノベーションの土壌となっていることがよくわかる講義であった。とりわけこの失敗についての扱いが受講生の興味を惹き、非常に活発な質疑応答がなされた。