野村総合研究所の未来創発センター 生活DX・データ研究室長、塩崎潤一氏に「マーケティングを変えるデータサイエンス」と題して講義をいただいた。以下がその要旨である。
メジャーリーグベースボールや将棋の事例を見てもAIとデータサイエンスの重要性は高まっている。機械学習は入力と出力の関係を精度高く分析可能だが、モデルの妥当性の判断や、データの成形などのために、データサイエンスは重要な役割を果たしている。塩崎氏が取り組んできたシングルソースデータのイノベーションの説明があり、その背後にはベイズ統計があるということでモンティ・ホール問題のわかりやすい解説があった。ほかにも日本の空気感を測定するプロジェクトの紹介や、Cookieless時代のマーケティングや最近話題の生成AIについての話題もカバーされた。
全般的に非常に分かりやすく明晰で最新の動向を踏まえた講義であり履修生も理解がとても深まったと好評であった。