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ゲストスピーカー

2023.11.03

リサーチ 結果をどう解釈するか

長崎 貴裕

長崎 貴裕

インテージ 取締役

講義
マーケティングリサーチ(MP)
担当教員
鳥山 正博 教授

インテージ取締役の長崎貴裕氏は数々の新しいリサーチ手法を開発し、新しい調査事業を立ち上げてきた。今回はその基盤となるリサーチの本質を掘り下げて語ってくださった。
「正しい調査に基づいて正しい意思決定をしたい」というのは当然の考え方だが、そもそも「正しい調査」「正しいデータ」とは何かという問いかけから講義は始まった。
「最近1ヶ月に買った銘柄をすべてお答えください」というよくある設問だが、これで捉えているのは「最近1ヶ月(だと思う期間に)買った(ことを覚えている)銘柄」にすぎない。
また同じ設問・選択肢でもレイアウトを変えて表示すると回答率が変わる検証結果や、満足度に関わる選択肢をちょっと変えることで満足度を上げるトリックや、「当ブランドがNo1」という数字が出るように有力競合ブランドを選択肢から除く姑息な方法を示し、「事実」とされる調査についての考えかたを揺すぶる。
これらはほんのさわりだが、このように調査の根本を問い、考えさせる中でリサーチの本質を浮かび上がらせる見事な講義であった。