12月22日の授業では、鶏卵の洗浄・計量・検査・パック詰め装置で国内シェア第1位であり、世界シェアでは第2位を占めている株式会社ナベルの南部邦男会長に、ゲストスピーカーとしてお越しいただきました（同社の事業の詳細については、拙書『戦略は「組織の強さ」に従う』で取り上げさせていただいております）。
ご講演では、南部会長の企業家としての信念や覚悟、事業に対する想いについて語っていただいた上で、同社が業界初の技術を次々に開発して装置に搭載してきたストーリー、知財を重視することになるきっかけ、その後の特許戦略（および、開発者・従業員への報奨制度）、海外展開の具体的方法や留意点などについて、大変貴重なお話を伺うことができました。
ご講演内容をさらに深堀するため、南部会長と水野との対談を行いました。この対談では、特許に対する立場や方針、海外事業における代理店との付き合い方、現地法人のマネジメント、事業承継のポイント（譲る側の覚悟）などについて、かなり具体的なところまで掘り下げてお話を伺いました。
これからの日本の企業経営を担っていく次世代ビジネスリーダーである社会人学生にとって、実り多き授業になったことでしょう。