FEU NOS PERES ニューカレドニアの日系人
開催趣旨
小説「天国に一番近い島」で名高いニューカレドニアには現在8000人近い日系人が暮らしています。彼らの祖先は、今から100年以上前に、榎本武揚外務大臣の推奨を受け、鉱山労働者として出稼ぎに行った日本人移民です。
しかし1941年、日本軍が真珠湾を攻撃すると、当時1340人いた邦人は敵国人として即刻逮捕されそのうち1124人がオーストラリアの強制収容所に送られます。
5年後、選択のすべなく日本に強制送還された日本人の中には、現地女性との間に子供がいた人もいました。タイトルの「FEU NOS PERES(フー・ノー・ペール)」は、「私たちの亡き父」という意味でその子供たち(日系二世)が今も抱く亡き父親への追慕をとおして、戦争によって失われた楽園の物語を少しでも知っていただきたいという思いが込められています。
今特別展では、真珠湾攻撃後のオーストラリア強制収容所に焦点を当てながら、写真作品、ビデオ作品とともに
当時の手紙や古い写真、日記、遺品を交え、視覚的演出による展示で構成します。
日本ではあまり知られていない、ニューカレドニアに残された妻や日系二世の軌跡を紹介することで彼らも戦争の隠れた犠牲者であるということを知ってもらい、あらためて平和の意義を考えてもらう場にして頂きたく開催するものです。
会 場 | 立命館大学国際平和ミュージアム 中野記念ホール |
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会 期 | 2007年5月10日(木)~2007年6月30日(土) |
開館時間 | 9時30分~16時30分(入場は16時まで) |
参観料金 | 大人=400円/中・高校生=300円/小学生=200円 ※20名以上の団体の場合は各50円引き |
主 催 | 立命館大学国際平和ミュージアム/「ニューカレドニアの日系人」展企画実行委員会 |
助 成 | フランス政府外務省太平洋基金、カナック文化局(A.D.C.K) |
協 賛 | エアカラン航空、SDV-TTIニューカレドニア |
協 力 | ニューカレドニア日本親善協会、RFOニューカレドニア、成安造形大学、立命館大学国際言語文化研究所、関西日仏学館、株式会社堀内カラー |
後 援 | 外務省、フランス大使館文化部、京都府、京都市、京都府教育委員会、京都市教育委員会、NHK京都放送局、KBS京都、朝日新聞社、京都新聞社、毎日新聞社、読売新聞大阪本社 |
参観者 | 9,605人 |
イベント |
14:00~14:30 ギャラリートーク・・・展示会会場での解説を行います 津田睦美(写真作家、成安造形大学准教授)による展示解説 14:30~15:00 rimaconaコンサート・・・ロビーでのコンサートです 柳本奈都子と原摩利彦の音楽ユニット *1回目、2回目ともに同じスケジュールです |