第56回ミニ企画展
ミュージアム・この1てん 児童愛護週間ポスター

児童愛護週間ポスター

開催趣旨

5月には児童福祉週間があります。1930~40年代にかけてはこの時期、各地で「児童愛護週間」が実施されていました。今回は、1938年から1942年頃に群馬県の児童愛護週間の宣伝用に制作されたポスターを展示します。

群馬県は、1940年の全国社会事業大会で、結婚並びに出産奨励金制度の設定、職業婦人の結婚出産に関する優遇方法の確立、母子保護施設の拡充強化、多子家族に対する養育手当支給制度の設定の計画実行を訴えています。一見すると現在に通じる政策のようですが、この時期の日本の厚生事業は、国民を資源としてとらえ、戦略的に保護・育成することを目的としていました。児童愛護とは「子供たちが何を必要としているか」ではなく、いかにして子どもを「国が必要とする将来の労働力や兵力」に育て上げるかに重きを置いたものでした。

このポスターを通じて、昔と今の「子ども観」を知るきっかけになればと思います。

会 期 2010年5月2日(日)~5月23日(日)
会 場 立命館大学国際平和ミュージアム 2階ミニ企画展示室
時 間 9:30~ 16:30(入館は16:00まで)
休館日 月曜日、4月30日(水)、5月6日(木)
※5月5日(水)は開館しております。
参観料 大人400円(350円)、中・高生300円(250円)、小学生200円(150円)
上記( )内は20名以上の団体料金です。※常設展もあわせて見学いただけます。
主 催 立命館大学国際平和ミュージアム

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