第58回ミニ企画展示
明日も喋ろうー言論への暴力に抗して

朝日新聞社襲撃事件画像


開催趣旨

 1987年5月3日夜、兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局で小尻知博記者(1982年本学法学部卒業)ら、2人の記者が撃たれて死傷するという事件が起きました。

 「赤報隊」と名乗る犯人は東京、名古屋、静岡の朝日新聞施設を相次いで襲い、「反日朝日は50年前にかえれ」などと社論の転換を要求し、「すべての朝日社員に死刑を言いわたす」「朝日をたすける者もゆるさない」などと脅しました。
 朝日新聞襲撃事件は新聞記者に危害を加えて自分の気に入らぬ言論・報道を封殺し、ひいては自由な市民社会をも脅迫した、空前の「言論に対するテロ」でした。
 一連の事件は7年前にすべて時効が成立してしまいましたが、「赤報隊」をかたって報道機関を脅す便乗犯はやまず、自分たちの気に入らない言論や活動に対しては「反日」のレッテルを張り、「朝日と同じ目に遭うぞ」と脅しをかける事例も絶えません。
朝日新聞襲撃事件は23年前の出来事ですが、実は今なお続いていることを示しています。
 だれもが自由にものを言える社会を守るために、出来るだけ多くの人にこの事件のことを知ってほしいのです。
このミニ企画展「明日も喋ろう――言論の暴力に抗して」は、そんな願いを込めてひらきます。
 23年前にどんな事件が起きたのか、凶悪なテロとはどんなものだったのか、犠牲になった記者とその死を悼むまちの人たちのつながりはどうだったのか、市民は暴力に対してどんな行動をとったのか―そうしたテーマを写真パネルでつづります。

 ※事件に関する実物資料は現在、阪神支局の資料室に展示してあり、事前申し込みをいただければどなたでもご見学できます。

会 期 2010年9月14日(火)~10月8日(金)
会 場 立命館大学国際平和ミュージアム 2階ミニ企画展示室
時 間 9:30~16:30(入館は16:00まで)
休館日 月曜日、9月21日(火)、9月24日(金)
(但し、祝日20日(月)、23日(木)は開館)
参観料 大人400円(350円)、中・高生300円(250円)、小学生200円(150円)
上記( )内は20名以上の団体料金です。※常設展もあわせて見学いただけます。
「世界報道写真展2010」開催期間中(9/22~10/16)は大人500円(団体料金なし)となります。ご注意ください。
主 催 朝日新聞大阪本社
共 催 立命館大学国際平和ミュージアム

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