プリーモ・レーヴィ
-アウシュヴィッツを考えぬいた作家-

プリーモ・レーヴィ
友人たちと
(左端がアルベルト・サルモーニ、左から2番目がビアンカ・グイデッティ・セッラ、右端がプリーモ・レーヴィ)


開催趣旨

ユダヤ系イタリア人としてアウシュヴィッツに送られ、奇跡的に生還したプリーモ・レーヴィ(1919-1987、イタリアの化学者・作家)。彼はアウシュヴィッツの地獄を冷静に記録すると同時に、地獄を体験した後の困難な生を描き、さらにはアウシュヴィッツの意味を生涯にわたり問い続けました。深い洞察に満ちた彼の作品や証言は、人間の暴力性とそこからの回復を考える際の貴重な手がかりとして日本でも思想家や芸術家を初め多くの人々に影響を与えていますが、展示の機会はありませんでした。今展では、日本初公開の写真や資料を含め、日本に本格的にプリーモ・レーヴィを紹介します。

会 期 2011年10月22日(土)~12月17日(土)
休館日 月曜日、11月4日(金)、24日(木)
会 場 立命館大学国際平和ミュージアム 中野記念ホール
参観料 大人:400円(350円)、中・高生:300円(250円)、小学生:200円(150円)
 ※常設展も併せてご覧いただけます。()内は20名以上の団体料金です。
主 催 立命館大学国際平和ミュージアム
関連企画

◎公開記念講演会
プリーモ・レーヴィの思想や作品に詳しい研究者を講師として招き、強制収容所体験、アウシュヴィッツ以降の生き方、証言者としての戦いなどを踏まえて、各講師のレーヴィ像や、知識人としてレーヴィに触発されたことなどを語っていただきます。

11月5日(土)
「プリーモ・レーヴィ―アウシュヴィッツを考えぬくこと―」
講師:竹山博英(立命館大学文学部教授)

11月12日(土)
「断絶の証言者プリーモ・レーヴィ」
講師:徐 京植(東京経済大学現代法学部教授)

11月19日(土)
「”人間であることの恥”ふたたび―2011年の経験から―」
講師:鵜飼 哲(一橋大学大学院言語社会研究科教授)

コーディネーター:加國尚志(立命館大学国際平和ミュージアム副館長、立命館大学文学部教授)

■各日とも13:30~15:00
■立命館大学国際平和ミュージアム1階ロビーにて(聴講無料・申込不要)

特別展示

レーヴィがアウシュヴィッツから持ち帰った囚人用の上着を展示します。
【期間(予定)】:11月5日(土)~19日(土)、12月13日(火)~17日(土)

※上記の展示期間は変更される場合があります。
  くわしくは当館へお問い合わせください。
※上記期間以外は複製のパネルを展示しております。


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