学部概要

教員紹介

蔡 秀卿 教授

専門分野
行政法、比較行政法、アジア法(中国法・台湾法)

プロフィール
 台湾・台北生まれ育ち。台湾・国立台北大学(前中興大学)法律学院(法学部)法律学科卒業後、数年間の国家公務員を経て、名古屋大学へ留学。1989年4月~1994年3月名古屋大学大学院法学研究科博士課程修了。1997年3月博士号取得。1994年4月~1997年7月法学部助手、1997年8月~2008年2月台湾・淡江大学公共行政学科、東呉大学法学院助理教授、2008年4月~2013年3月大阪経済法科大学法学部准教授、教授、2013年5月~2015年3月本学人文科学研究所客員研究員を経て、2015年4月に本学部に着任。
 趣味は散歩、音楽鑑賞。時間的余裕があれば学生時代得意だった書道を再開し、高校までよく勉強した中国古典文学作品の現代的意義を考え、日本漢文学上の理解・評価、そして日本近代・現代文学を勉強したいと思います。また、念願のピアノの演奏をゼロから習いたいし、アジア諸国の社会の様相を肌で感じたいと思います。
研究・教育
 研究について、これまでの研究の拠点によって分けると、まず院生助手時代では、アメリカの司法審査理論やstanding法理を中心に探っていて、それをまとめたのが博士論文「アメリカ行政訴訟における原告適格法理の生成と展開」である。次に、台湾勤務時代では、行政手続、行政救済、国と地方との関係、事務配分、自治立法権等を中心に探っていて、『現代国家と行政法』、『地方自治法理論』〈以上2冊は単著論文集、2003年〉、『地方自治法』(単著教科書であるが論文部分もある。2009年)を台湾で上梓したほか、若干の論文もあった。そして、関西勤務以来、行政救済を中心に日台の比較研究を行ったり立法論を提示したりしていると同時に、東アジアにおける共通法、行政法上の共通原理原則の形成可能性を探ってきた。東アジア共通法や行政法上の共通原理原則の形成可能性について未だ未知数であるため、それを考えるための考察作業として、東アジア諸国の法(さしあたり中国法や台湾法)を精査し日本法との同質性・異質性をも探ってきた。これからも、それらを中長期の研究課題とするほか、日本行政法上の立法課題の一つとして行政上の義務履行の確保に関する一般法の整備についても考えていく。
 教育について、台湾の大学で教鞭を執った経験があるため、日本と台湾の学生の違いを実感した。また、法学部で行政法学等を教えてきましたが、法学部以外の学生や留学生にも分りやすい行政法ないし法学一般の教え方を考えなければならないと痛感している。
メッセージ
 個人的経験ですが、これまでの人生が、何度か大きな決断をしてきました。自分がどこまでできるかという極限のところを確かめて“change”を求めたかったのです。
 皆さん、既成観念あるいはいわゆる社会通念にとらわれないで、社会や人類に役立つことであれば、これまでの自分を変えてどんどんチャレンジしてみてください。社会や人類の歴史を皆さんの意識と行動によって変えることができるからです。   
キーワード
行政法、行政救済、行政訴訟、行政上の義務履行の確保、比較行政法、アジア法、中国法、台湾法、東アジア共通法