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2017.6.12

【EPS Type-C】 Birthday Project発表会を開催しました

EPS Type-Cでは、“Learn to Contribute”(社会貢献)の目標のもと、学生がそれぞれの関心に基づいて調査を行い、英語で作成された調査の成果を発信するという、PBL(Project-Based Learning)型授業に取り組んでいます。

2016年度後期の前半では、1回生全クラス(EPS Project II)が共通で“Birthday Project”を実施しました。本プロジェクトでは、学生が自分たちの生まれた日に発生した出来事を当時の新聞から紐解き、その出来事が社会に与えた影響や、発生した問題、現在までの変遷について調査し、英文の社会時評を作成しました。

2016年11月8日には、学生が作成した成果物について、各クラスで予選を勝ち抜いた2クラス(担当:小阪真也助教、松永歩非常勤講師)の代表4チームによる合同発表会が開催されました。当発表会においては、今年度初の試みとして、CRPS専攻クラス(General Education Course I、担当:田林葉教授)の留学生も、当発表会のファシリテーター及びフロアとして参加し、日本及び諸外国からの学生双方が、英語を用いた質疑応答や議論を行いました。

当発表会においては、①日本と諸外国の数学のテスト結果から見える日本の教育における問題、②ババシャツの社会的変遷、③映画「もののけ姫」が社会に与えた影響、④ハロウィーンの歴史的展開について、各クラスで選抜された代表4チームが、それぞれ発表を行いました。

各担当教員及び発表したチームを除く、EPS Project II及びGeneral Education Iの受講学生の投票により、優勝は、「日本と諸外国の数学のテスト結果から見える日本の教育における問題」について報告を行ったチーム(小倉萌加さん、柏木真希さん、齊藤優里花さん、武智峻洋さん、黒田拓臣さん)に決定しました。

学生は、前半プロジェクトで学んだ知識を活かして、 “Learn to Contribute”の目標のもと、後半プロジェクトに臨みます。

優勝したチームのプレゼンテーション風景
Presentation of the winning team on the math education

全体図(場面はチームジブリの発表風景)
Overall view (presentation by Team Ghibli

「ババシャツの社会的変遷」についてのプレゼンテーション風景
Presentation by Team Baba on the social trajectory of “Baba” undershirts

ファシリテーターとして活躍してくれた
インドとフィリピンからの留学生
Indian and Pilipino students contributed as facilitators


[EPS Type-C] Joint Presentation on the Birthday Project

Under the idea of “Learn to Contribute”, the Course of the EPS Type-C has been conducting PBL (Project-Based Learning) styled seminars which aim to develop English skills of the students through conducting research projects based on their interests and publish the research results in English.

In the second semester of the academic year of 2016, the classes for the first-year students (EPS Project II) conducted the “Birthday Project”. In this project, the students conducted their research projects based on the articles of the Japanese newspapers published in their birthdays around 18 years ago. As research results, they wrote essays in English on social influences, problems, and current situations of a topic/event which appeared in the paper on their birthdays.

The 4 teams of representatives of the 2 classes supervised by Shinya Kosaka, Assistant Professor, and Ayumi Matsunaga, part-time lecturer made presentations in the Joint Presentation on the Birthday Project. In this Joint Presentation, as the first attempt, the international students of the class of CRPS (Community and Regional Policy Studies) supervised by Yo Tabayashi, Professor contributed to the event as facilitators or participants. Both domestic and international students had discussions and exchanged their opinions about the presentations in English.

The 4 teams of representatives from the 2 classes made presentations about 4 different themes: (i) the problems of education in Japan found through the comparison of the results of international examinations of mathematics between Japan and other countries, (ii) the social trajectory of “Baba-shirts”, (iii) the impact of the animation movie “Princess Mononoke (Mononoke Hime)” on the society of Japan, and (iv) the historical developments of the Halloween.

By the votes of the participants except for each teacher and teams of representatives, the team which made the presentation about the problems of education in Japan (Ms. Moeka Ogura, Ms. Maki Kashiwagi, Ms. Yurika Saito, Mr. Shunyo Takechi, and Mr. Takumi Kuroda) was selected as the winner of the Joint Presentation.

The students of the EPS Type-C courses are now conducting their next projects for pursuing the goal of “Learn to Contribute”.

2016.12.05

1回生「リサーチ・プロポーザル・コンペティション」を開催

2016年12月5日(月)に、政策科学部1回生対象のリサーチ・プロポーザル・コンペティションが開催されました。

本学部1回生後期セメスターの小集団演習科目「プロジェクト入門」では、前期セメスターの小集団演習科目「基礎演習」で学んだことをさらに発展させて、学生各自の問題意識と興味に沿ってリサーチ・プロポーザル(研究計画書)の作成を行いました。このリサーチ・プロポーザルは、2回生での「政策実践研究プロジェクト・フォロワー」における研究につながるものでもあります。

リサーチ・プロポーザル・コンペティションには、リサーチ・プロポーザルの発表と議論を通じて、政策科学部での1年間の学びの達成度を1回生各自が再確認し、2回生以降の小集団演習科目における学習意欲を高めるきっかけにしてもらうという目的があります。

本コンペティションでは、「プロジェクト入門」のA~Mの13クラスから1名ずつ選ばれた代表者が発表しました。発表者によっては英語での発表に挑戦したり、審査に当たる「プロジェクト入門」担当教員からの厳しい質問に対して的確な応答を行ったりと、本学部1回生全体が参加する最初の学術的なイベントとして意義深いものとなりました。本コンペティションは「プロジェクト入門」の授業の一環として行われ、発表者以外の1回生は熱心に聴講し、発表内容等をメモしていました。

行われた13件の発表は教員によって審査され、その結果、1位である最優秀賞にGクラスの市瀬比呂君が選ばれました。市瀬君は、「ひまわり学生運動後の台湾の学生勢力が与える台湾・中国関係変化への影響~台湾・中国間1992コンセンサスに対する学生の認識を基に~」という研究タイトルで、2014年に台湾で発生した「ひまわり学生運動」に着目し、その経緯をレビューした上で、今後この学生運動が台湾と中国との関係変化に与えうる影響について現地でのフィールドワーク等を通じて考察していく計画を示しました。

なお、本コンペティションの運営には、政策科学会学生委員会および「プロジェクト入門」各クラスから選ばれた運営委員が当たりました。

2016.11.18

立命館大学政策科学部・東北財経大学公共管理学院共催の国際シンポジウム「社会ガバナンスのイノベーションと発展」が開催されました

2016年11月18日(金)から19日(土)にかけて、立命館大学政策科学部・東北財経大学公共管理学院共催の国際シンポジウム「社会ガバナンスのイノベーションと発展」が東北財経大学にて開催されました。

本シンポジウムは18日午後の学生セッション、19日終日の教員セッションによって構成され、日本と中国から約30名の教員、約40名の大学院生が報告、討論に参加しました。教員セッションにおいて、政策科学部石原一彦教授は「日本における持続可能な都市への取り組み」、大塚陽子教授は「介護者としての女性の役割に関する国際比較」をそれぞれ報告し、学生セッションにおいて、政策科学研究科の梁平慧氏は「高齢者の近隣ネットワーク-遼寧省開原市における現地調査から-」、魯霄凌氏は「中国都市部における高齢者家庭介護者の負担についての研究」、諶齢彦氏は「中国における介護労働者の現状」を研究発表しました。

本シンポジウムは政策科学部と公共管理学院共催の国際シンポジウムとして、2014年度年度東北財経大学で開催した第1回目、2015年度OICで開催した第2回目につづき、第3回目の開催となります。前の2回と同じように、多くの共通研究課題が発見できました。重要な比較研究・発表の場として、同様な国際シンポジウムを来年度も引き続き開催する予定です。

政策科学部石原一彦教授による報告

シンポジウム会場の様子

シンポジウムの参加教員と
政策科学研究科の大学院生との記念撮影

2016.11.03

比較福祉国家研究者スタイン・クーンレ教授による講演会を開催~経済のグローバル化と高齢化によって共通の課題を抱える北欧と東アジアの福祉国家の現状~

政策科学研究科においては、東アジア・東南アジアからの留学生が英語基準・日本語基準で数多く学んでいますが、政策のアジア的な特徴とは存在するのでしょうか。アジア的な特徴とは、国際比較を通してその立ち位置がみえてくることがあります。

政策科学研究科では2016年11月3日(木)にOIC総合研究機構地域情報研究所との共催で比較福祉国家研究の第一人者であるスタイン・クーンレ教授をお招きして、“Globalization and Development of Social Policy in a Perspective of European and East Asian Experiences”というタイトルのもとでの講演会を開催しました。

ク―ンレ教授は、ノルウェー国立ベルゲン大学比較政治学部教授であり、同時にこれまで、中山大学(広州)名誉教授、南デンマーク大学福祉国家研究センター名誉教授等を歴任し、現在は復旦大学(上海)名誉教授も務めてこられました。近年は東アジア諸国との比較研究をおこなっており、2016年10月22日から11月11日まで、日本学術振興会 外国人招へい研究者として、立命館大学OIC総合研究機構地域情報研究所に滞在されました。

講演ではまず、西(欧米)と東(東アジア・東南アジア)における社会福祉や国家の役割に関する理念の相違が歴史的アプローチから説明されました。たとえば、西では個人が全てであるのに対し、東では個人はシステムの一部にすぎず、また、西では福祉は権利と結びついた「契約」であるのに対し、東では福祉は施しと結びついた「憐み」と考えられているということです。ゆえに、クーンレ教授は、東において社会保障プログラムは西よりも低いレベルから導入が進んだが、1985年~1995年の経済成長期においては福祉が拡大し、1997年の経済危機によって国家の福祉的責任は下降もしくは水準変更されたことを指摘しました。そして、現在の西と東に共通な福祉的課題とは、グローバル化(もしくは脱グローバル化?)による経済危機、人口の高齢化、国際人口移動、労働市場構造や家族構造の変化、社会的不平等であるが、福祉国家として十分に発達し、合意によるガバナンス形態をとる国家(北欧)には多少の利点があるものの、アジアもまた、受容力の高さを活かしてこの課題を乗り越えられるであろうと締めくくられました。

フロアからは、インドネシアや中国からの英語基準プログラムの院生による自国の将来に関する活発な質問が相次ぎました。クーンレ教授はそれらの質問に丁寧に回答され、従来の福祉国家論の枠組みを超えたグローバル化時代における西と東の知識共有の必要性を参加者全員が認識したところで閉会しました。

政策科学研究科では、欧米中心の理論枠組みから一旦距離をおいたうえで、アジアにおける諸政策を眺めることによって、新たなアジアの政策像を打ち出していくことに、近年力を入れています。今回のクーンレ教授の講演会はその過程としての国際比較の重要性を改めて認識させるものとなりました。

2016.10.05

桜井良助教が第19回エスペック環境研究奨励賞を受賞しました

政策科学部の桜井良助教が公益信託エスペック地球環境研究・技術基金より「第19回エスペック環境研究奨励賞」を受賞しました。本賞は地球環境問題の解決に向けて将来の貢献が大いに期待できると認められる研究に授与されるものです。

桜井良助教の研究テーマは中学生を対象とした体験型海洋プログラムの教育評価で、岡山県備前市立日生中学校で実施されているプログラムの教育効果(生徒の意識や行動の変化)を明らかにしました。日生中学校は漁業組合との連携のもと、総合学習として海洋教育に取り組んでおり、桜井良助教は2015年度より継続して同中学校で調査を行い、実際に生徒とともに海洋プログラムに参加し、生徒の様子を参与観察し、また聞き取り調査を行ってきました。研究を通して海洋プログラムの教育効果を示すとともに、中学生が地域の漁師と共に地元の海の保全管理に携わる地域密着型の取り組みを『里海教育』と名付け、その意義や可能性を提唱しています。

なお本研究は環境省「環境研究総合推進費」S-13プロジェクトにおける共同研究:「沿岸海域の生態系サービスの経済評価・統合沿岸管理モデルの提示」(代表研究者:政策科学部仲上健一特別任用教授)の一環として実施しており、成果が環境政策に反映されることが期待されています。

中学生が漁師と共に行う流れ藻(アマモ)の回収作業の様子

中学生への聞き取り調査の様子

2016.10.05

「資源循環と持続可能な環境戦略RP」オープンリサーチを開催しました

特別講演会「中国の「一帯一路」戦略と文化交流」―蔡建国 教授

7月27日に、立命館大学政策科学研究科「資源循環と持続可能な環境戦略RP」が大阪いばらきキャンパスにてオープンリサーチ「中国の一帯一路戦略と文化交流」特別講演会を開催しました。中国同済大学教授、アジア太平洋研究センター名誉所長、上海市人民政府参与である蔡建国先生を講演者としてお招きしました。

2013年、習近平国家主席は、「中国は平和的発展の道を歩み続け、発展の成果を共享し、互恵・win-winの解放・発展戦略を貫き、各国との友好交流を強化し、人類運命共同体を構築する」という発想のもとで、新たな外交戦略の一環として、「シルクロード経済ベルト」と「21世紀海上シルクロード」からなる「一帯一路」という構想を打ち出しました。

蔡先生はまず、「一帯一路」構想の概況と意義から解説し、同構想の最大の背景は、中国が一層の対外開放を契機とし、政策、施設、貿易、資金、民心のコネクティビティを経絡として、急速に発展する中国経済と沿線諸国の利益を結びつけ、中国の夢とユーラシアの夢、世界の夢とを共に織り成すよう力を尽くしてゆくことであると強調しました。「共に検討、共に建設、共に享受する原則」により、中国の独奏ではなく、沿線各国によるコーラスであることが重要であるとしました。同構想の沿線には、60数カ国があり、総人口は44億で、世界63%を占め、GDP総額は21兆ドル、世界の29%を占めます。更に、同構想では、経済協力のみならず、エネルギー・環境・食料など複数の分野においても、日中韓をはじめ、東アジアの地域協力が巨大なポテンシャルを持っていることが説明されました。

次に、蔡教授は文化の視点から「一帯一路」戦略を解説しました。古シルクロードは、世界の主要な文化の母胎であり、東西文明の架橋でありました。シルクロードの各地に現れた文化は、キャラバンによって東西各地に伝えられ、様々な文化変容を受けながらも、各地の文化を向上し促進させました。一方、「一帯一路」構想が世界の多極化、経済のグローバル化、文化の多様化、社会の情報化という流れに沿うものであり、開放的な地域協力理念をもって、グローバルな自由貿易体系と開放型世界経済の維持に取り組んでいますが、実は構想の最も重要な目的及び推進力は、各国の国民の間の文化交流を作り出すことであるという論点が出されました。そこで、近年、中国語ブーム(漢語熱)の背景の下、文化の多様化に応じて、文化交流及び多文化共存・共生・共栄を根底とした孔子学院の発展を例として説明しました。立命館大学政策科学部の周瑋生教授が初代学院長を務めた立命館孔子学院はその成功事例として挙げられました。

その後、蔡教授から文化は日中関係を結ぶ紐帯であり、文化の交流は両国国民の相互理解及び両国関係の発展に重要な役割を果たすべきであると話しました。更に、日中両国文化交流を振り返って、文化の交流が主に3つの段階に分けられるとし、すなわち、古代においては、主として日本が中国に学び、一方近代(明治維新以降)になると、中国が日本に多くの留学生を派遣し、様々な分野から日本を学び取った、しかし、現代においては、日中両国が相互勉強の時代に入っているとしました。「一帯一路」構想において、経済・エネルギー・環境・福祉分野などでの日中協力が促進でき、特に文化・人文の交流に大きな期待が寄せられます。また、日中文化交流において、在日華人・華僑及び留学生のネットワークが果たす役割を重視しなければならないことも指摘されました。

最後に、立命館大学政策科学研究科「資源循環と持続可能な環境戦略RP」に所属している院生が、エネルギーや環境、低炭素社会・食料などの視点から、各自の研究テーマを紹介しながら、研究の手法・現実的意義及び留学生の勉強生活について蔡教授と深く交流しました。

2016.10.05

政策科学研究科周研究室がソフトバンク(株)等と異分野講習会を開催

政策科学部は教育理念として、「広い視野をもって現代世界、現代社会の問題を理解し、これを解決できる人材を育成します」をあげています。そのためには、文理融合と理論実践両面のアプローチを用い、技術から社会システムまでを視野に入れ、政策システムの最適化と人間実践活動の科学化を目指す、異分野結集による超学際(Transdisciplinarity)的な研究と学問が求められます。政策科学研究科周研究室は、学生たちが研究している分野の壁を超え、多分野の社会問題に関心を持たせるために、この間、ソフトバンクグループとグランソール奈良医療グループによる異分野講習会を開催しました。

4月27日には、ソフトバンクグループの阿部 基成事業開発本部長と神田 直記人事本部副本部長等、7月4日にはグランソール奈良医療グループの辻村 勇取締役兼国際部長をOICキャンパスにそれぞれお迎えし、同社の事業領域、戦略計画、特に通信・イノベーション分野と医療経営分野について最新情報を紹介し、国際協力と社会イノベーションの視点から日中協力のポテンシャルなどを分析・検討しました。とりわけ、学生にとってはあまり知らない分野でもあり、講演者からは素人にもある程度理解できるように丁寧にプレゼンが行われ、新たな知識の勉強だけでなく、今後の院生自身の発表にも非常に参考となるものになりました。

ソフトバンクもグランソール奈良も異なる分野で事業を行っていますが、両社の共通点としては、国際的な連携を重視していることが挙げられます。まず、ミクロ的に言えば、時代の変化に敏感に適応し、地球環境と共存型のライフスタイルを創造・推進するための商品・サービスや社会システムなどを開発・提供する「イノベーション力」の力を持つことが重要であると捉え、マクロ的な視点では、現代企業は、国内だけでなく、グローバル視点で海外の事業展開、ひいては国際貢献をはかることが大切だとしています。これは、今の時代における競争で優位に立てるかどうか重要なポイントとなります。学生たちも今後の研究に常に批判的な発想力、創造性や新規性に富む分析力及びグローバル視点を持って問題を考えることの大切であることの意識を改めて深めることができました。また、ソフトバンクの自然エネルギー財団と周研究室が提唱している「東アジア低炭素共同体」構想に対する協力について意見交換も行われました。

本学習会は周研究室の伝統イベントとして、学生たちに構内で学外のことを勉強できるチャンスを提供しており、今後も引き続き行う予定です。

2016.09.13

【政策実践研究プロジェクト】2年生「特定イタリアプロジェクト」が現地調査を行いました

政策科学部1年生の小集団演習科目である「政策実践研究プロジェクト」の現地調査(グローバル・ローカルオンサイト演習)として9月13日から24日までの12日間、イタリアを訪れました。現地調査には担当教員2名(田林葉教授、上子秋生教授)と本科目受講生15名(政策科学専攻13名、CRPS専攻2名)、3年生の教育サポーター1名が参加しました。

「特定イタリアプロジェクト」は今年度新しく開講されたプロジェクトで、言語教育班と劇場文化班の2つのグループに分かれ、研究を進めています。言語教育班は、イタリアにおける英語・日本語教育と、日本における英語・イタリア語教育の比較を通じ、日本の外国語教育における課題を探り、その原因と解決策を追求しています。劇場文化班は、「文化」はいったい誰のもので、なぜ必要であるのかという点に関心を持ち、文化を体現するものの一つとして、日本とイタリアの劇場文化に焦点を当て比較研究を行っています。

言語教育に関しては、ミラノの教育局を訪れ、イタリアの学校教育システムについてのお話を伺いました。ミラノの北東に位置するベルガモのファルコーネ外国語高等学校ではイタリア人教師による日本語の授業を、またベルガモ大学ではイタリア人および日本人教師による日本語の授業を実際に見学し、大学では授業内でのアクティビティにも参加しました。また、すでに行っていたアンケートを元に、高校生・大学生・大学院生や教員にインタビューも行いました。

ミラノ教育局にて

ベルガモ市営レストランにて
ベルガモ大学教員・学生とともに

ファルコーネ高校にて

スカラ座プレスルームにて

劇場文化班は、ミラノのオペラ劇場であるスカラ座(La Scala)ではバックステージ・ツアー、舞台衣装や大道具を作成するアトリエの視察とマネジメントディレクターによる講義、コモにある劇場テアトロ・ソチアーレ(Teatro Sociale)ではモーツァルトのCosi fan tutte(『女は皆こうしたもの』)のリハーサル見学と舞台監督へのインタビュー、ベルガモのドニゼッティ劇場ではベルガモ市の行政担当官からもお話を伺いました。

コモのテアトロ・ソチアーレで舞台監督らと

ドニゼッティ劇場の舞台見学

ベルガモ大学でのプレゼンテーション

ベルガモ大学では、多くの教員・学生を前に両班ともにこれまでの研究を元にプレゼンテーションを行いました。イタリアでは、メトロや路線バスを駆使してさまざまな場所へ行き、フィールドワークを行いました。そのほかにも、ベルガモ大学のイタリア人学生と英語、イタリア語、日本語を交えて交流し、ランチや観光を楽しみました。また、政策科学部の外国語科目である「グローバル言語科目」(LGA科目)で2年生前期より履修し始めたばかりのイタリア語も、実際に使ってコミュニケーションのツールとして役立てることができました。

研究に関する調査だけでなく、イタリアの歴史や文化に触れることもでき、有意義な現地調査となりました。現在は、2回生後期に研究成果物として取りまとめる「研究報告書」の執筆に向けて、継続して調査・分析を進めています。

訪問受け入れに惜しみないご協力いただいたスカラ座とスカラ座アカデミー、ドニゼッティ劇場、ミラノ教育局、ファルコーネ高等学校、ベルガモ大学の皆様、また、準備にあたってご支援いただいた、政策科学部執行部・事務職員の方々には、この場所を借りて厚く御礼申し上げます。最後に、本プロジェクト構想の段階から、現地とのコーディネートの支援および学生のイタリア語指導をしていただいているCarolina Capasso先生にも深くお礼申し上げます。

日本語文:立命館大学政策科学部政策科学専攻3年生
イタリアプロジェクト・教育サポーター 堀井祐希菜


[Global/Local On-site Seminar] Sophomores Carried Out On-Site Research in Italy

In a course “Global/Local On-site Seminar” in College of Policy Science, a group of sophomore students made a field research in Italy for 12 days from September 13 to 24. Fifteen students from this class (thirteen from Policy Science major, two from Community and Regional Policy Studies major) accompanied by two professors (Professor Tabayashi and Professor Kamiko) and a junior student as an educational supporter joined the research field work.

“Italy project” is a newly opened program this year. It is divided into two teams, foreign language education team and theatre/culture team. The aim of the foreign language team is to find out the problems of foreign language education in Japan through the comparative studies on language education in Italy and Japan. On the other hand, the theatre/culture team has interests in stakeholders of culture, and why/whether culture is indispensable. As one of the sample embodiments of culture, the team focuses on theaters and is conducting comparative researches on theatre cultures in Japan and Italy.

In order to work on the research of foreign language education, the team visited the education department in municipal government in Milan, and had an interview on the topic of schooling system in Italy. Located on the northeast of Milan, Falcone high school for foreign languages in Bergamo and Bergamo University offered us Japanese students a chance to sit in Japanese lessons taught by Italian teachers. The students of foreign language education team also joined some interactive activities in a class taught by Japanese teacher in Bergamo University. What’s more, based on the result of questionnaire, which has already been collected, the team organized several interviewes with students from high school, university, and graduate school, as well as faculty members.

 The theater/culture team, on the other hand, visited 3 theaters, Teatro alla Scala in Milan, Teatro Sociale at Como, and Teatro Donizetti in Bergamo. Concerning Teatro alla Scala, we students went on tailored tours in theater, backstage, museum, and the stage workshop and attended a lecture by the management director. In the Teatro Sociale at Como, we students also conducted a short interview with the art director after watching a part of a rehearsal of ‘Così fan tutte’ by Mozart while at Teatro Dnizetti we listened to a short lecture by the official from Comune di Bergamo and interviewed her.

 At the end of the fieldwork, students from both teams delivered presentations on their research to the students and professors in Bergamo University. The most of the students are studying Italian language since last April, so, during the fieldwork, students communicated with the local students in not only English and Japanese but also with Italian.

Besides investigating the research topics, students got to know deeply about history and cultures of Italy during the fieldwork as well. After returning to Japan, students are keenly working on the research report as the final product of the course.

To have a successful and meaningful fieldtrip in Italy, all of us students truly appreciate generous cooperation from Teatro alla Scala and its affiliated Academia, Teatro Donizetti, Education Department in Milan, Falcone High School, and Bergamo University, and also thank Policy Science Office for their supports and Professor Carolina Capasso in College of Policy Science for teaching us Italian language.

英語翻訳:立命館大学政策科学部Community and Regional Policy Studies専攻2年生
LIN Yu-Chun, RAYANI Tresnahendarni, XU Shunfei

2016.08.24

2回生GLO演習タイ・プロジェクトがタマサート大学(タイ)とワークショップを開催~バンコク中心部のスラム退去問題と学校における環境教育の課題~

8月24日より9月2日にかけて、タイ・タマサート大学建築計画学部でワークショップを開催しました(グローバル/ローカル・オンサイト演習II〔タイ・プロジェクト〕)。ワークショップには教員2名(豊田祐輔准教授、ションラウォーン・ピヤダー助教)の引率のもと、本科目受講生の12名(政策科学部専攻4名、Community and Regional Policy Studies専攻8名)が参加しました。

本ワークショップでは、前期に学生が設定した2つの課題(スラム退去問題と環境教育)について取り組みました。学生は、前期は日本で文献調査に取り組み、研究課題、目的、仮説の設定を行い、ワークショップの初日に研究計画を発表することで、タイ人教員からの助言をもらいました。その後、ワークショップの前半では、大学教員、政府機関職員、NGO職員、小学校教員などによる講義や見学を通じて現地でしか得られない情報を得、研究内容を改善させました。

ワークショップの後半は改善させた仮説を検証するための調査を実施しました。バンコク中心部のスラム(クロントイ・コミュニティ)を研究対象としたグループは、住民への聞き取り調査を通じて、土地所有者である港湾局と土地使用者である住民間のコミュニケーション不足を指摘し、それが、新たな居住先への移住などについての合意に至らない原因となっていることを明らかにしました。また、学校における環境教育に関するグループは、生徒へのアンケートや教員への聞き取り調査より、学校の環境教育だけでは環境配慮行動を導くには不十分であり、普段一緒に過ごす周囲の人間の影響が重要であることを明らかにしました。

研究以外にも、週末になると学生はタマサート大学の学生と一緒にバンコクや世界文化遺産アユタヤを観光するなど、タイの課題と文化を学び、そして、タイ人学生との友情を育んだワークショップとなりました。

 

本ワークショップはタマサート大学建築計画学部の主催により開催したものです。ウェルカム・パーティでの歓迎や調査へご協力いただいた先生や学生をはじめ、関係者各位にこの場をお借りして深く感謝の意を表します。

訪問コミュニティでの住民による説明

小学校でのアンケート調査の様子

最終発表会の様子

ワークショップ終了後の集合写真


Relocation Problem in Slum Located in the Center of Bangkok and Challenge of Environmental Education in School(Introduction to On-site Research Summer ession [Thai Project])

We held a workshop from 24th August to 2nd September at the Faculty of Architecture and Panning, Thammasat University: ‘Introduction to On-site Research Summer Session (Thai Project),’ From Ritsumeikan University, 12 students (4 from Policy Science Major and 8 from Community and Regional Policy Studies Major) participated who were led by two teachers (Associate Professor Yusuke Toyoda and Assistant Professor Piyada Chonlaworn).

The students tackled two themes: relocation problem in slum and environmental education, which the students determined to study in the Spring Semester. During that semester, they set research questions, objectives and hypotheses along with literature review. On the first day of the workshop, they presented their research proposals and received feedbacks from Thai teachers. Thereafter in the first half of the workshop, they acquired knowledge through lectures and tours by university teachers, governmental staff, NGO staff and elementary school teachers, which they would otherwise not be able to gain in Japan.

Based on these inputs, they revised their research and conducted field surveys in the second half of the workshop. A group focusing on slum located in the center of Bangkok (Klong Toei Community), found lack of communication between the land owner, Port Authority and land users, residents, failing to reach the agreement on a new settlement. On the other hand, a group concerning environmental education in school, by questionnaire surveys to school students and interviews with school teachers, identified inadequacy of school education for promoting environmental behavior and importance of surrounding environments like people around the kids in everyday life.

On weekends, besides study they enjoyed sightseeing at Bangkok and Ayutthaya World Cultural Heritage with Thammasat University students. The workshop provided them with the environments to study challenges and culture in Thailand and to make friendship with Thai students.

The Faculty of Architecture and Planning, Thammasat University, hosted this workshop. Taking this opportunity, we would like to express deep gratitude to teachers, students and staff welcoming us and supporting the workshop.

Briefing by community resident

Questionnaire survey at elementary school

Final presentation

Group photo after final presentation

2016.07.27

三浦なつきさん(政策科学部4回生)が第1回現場で役立つ復興論文大賞(地域創造基金さなぶり賞)を受賞

政策科学部4回生の三浦なつきさんが第1回現場で役立つ復興論文大賞(地域創造基金さなぶり賞)を受賞しました。本賞では東日本大震災からの復興・創世記の5年間(2016年~2020年)において各地域が取り組むべき課題やテーマなどを広範な調査・研究結果から導き出すことを目的として、広く論文が公募されました。全69件の応募の中から受賞が決定しました。

三浦さんの研究テーマは、東日本大震災後の防潮堤建設の政策決定過程分析です。特に、この過程において「防潮林」というアイディアが採用される一方で、その他のアイディアが採用されなかったのはなぜかということに問題意識を持ち、一次資料と関係者のインタビューによって丹念に追って詳細な記述を行いました。災害からの復旧・復興の計画が立案される際、官僚組織内から出るアイディアのみならず、官僚組織外の専門家など持つさまざまなアイディアや住民の意向をいかに反映させていくかは、民主主義国家の政治システムを考える上で、極めて重要な課題です。三浦さんは学部4回生ながら、専門家でも困難な日本の政策決定の核心の部分に迫り、1つの解を提示しました。

2016.07.16

2回生「中国プロジェクト」が国際交流と現地調査を実施〜節水ニーズの高まる中国において日本企業の参入可能性はどれほどあるのか?

経済発展と高度な都市化を続ける中国では、限りある水資源の中から生活用水をいかに確保するかが課題になっています。実際の政策としては、都市部に水を供給する水源確保のための公共事業だけでなく、都市部で効率的に水を使うための技術の社会実装が進められています。特に後者については、一度使用された水を衛生的に処理してトイレの洗浄などに再利用する中水利用や、海水を淡水化して利用する海水淡化の技術が実装されてきていますが、より日本の技術が活用されビジネスとして展開しうる分野として、節水型の生活衛生機器も普及を見せてきています。政策科学部2回生による「中国プロジェクト」では、中国における節水型生活衛生機器の中でも、節水機能を備えたトイレ市場に着目し、研究を進めています。

夏季休暇期間には、大きく2つの活動を行いました。1つは中国大連市の東北財経大学からの短期留学生との意見交流、もう1つは大連市、吉林市、および北京市におけるフィールドワークとインタビュー調査です。これらを通して中国における節水トイレの市場実態と日本企業の参入可能性を考察しています。

中国、東北財経大学の留学生との交流

茨木市役所水道局でのインタビュー調査

2016年7月16日〜20日の5日間、東北財経大学からの短期留学生らとともに、本学にて合宿を開催いたしました。合宿においてはフィールドワークを通した交流とあわせて、「中国プロジェクト」の調査課題に即した茨木市役所でのインタビュー調査を共同で実施しました。市役所でのインタビューの中では東北財経大学の学生からも盛んに質問が出てくるなど、両大学の学生たちにとって発見の多い調査となりました。

大連市での現地調査

2016年8月27日から9月4日の間は中国国内での現地調査を行いました。とくに、ショッピングモールやショールームにおける市場調査や担当者に対するインタビューを通して、中国における節水トイレ市場の現状把握をしました。また一部の学生は8月27日までの約2週間、東北財経大学での短期留学プログラムに参加していたため、言語や文化にある程度慣れた状態での調査開始となりました。

JETRO大連事務所でのインタビュー調査

大連市ではまず大連市水務局の職員、およびJETRO大連事務所の職員より、中国の都市化の現状および大連市の水利用の実情について講義をしていただきました。また東北財経大学の教員や学生との間で情報交換のためのワークショップを開き、大連における節水政策や節水に対する意識の現状について聞き取り調査をすることができました。くわえて、大連市内にある建材のショッピングモールにて、大連市内で販売されているトイレの現状を視察しました。全体として、大連市内における節水政策と節水トイレの現状と実態について理解が深まる貴重な機会となりました。

吉林市での現地調査

吉林市のショッピングモールでの市場調査

続いて大連市内から高速鉄道で3時間強の移動を経て、吉林市内で調査を行いました。吉林市内においてもショッピングモールにおける市場調査を通して節水トイレの市場の実態を視察しましたが、大連市内での市場と少し様子が違うことに気づいた学生もおりました。その違いが、節水トイレ市場における日本の参入可能性の考察と、今後どのように結びついていくことになるのでしょうか?

吉林市は中国東北部ということもあり、滞在中は南部の朝鮮半島および西部のイスラム文化といった多様な文化が融合している様子を感じ取ることができました。中国プロジェクトの調査成果とともに、学びの多い滞在となりました。

北京市での現地調査

長春空港からの空路で到着した北京市においても、大連市と吉林市と同じく市場調査を行いました。北京市の市場調査ではショッピングモールのみならず、日本から中国に参入しているTOTO株式会社のショールームにも訪問し、中国への参入の経緯や現状について聞き取り調査をすることができました。日本では高機能で節水型であることを強みにしているTOTOが、中国での展開の戦略としてデザイン性に優れた商品を販売しているということには、学生のみならず教員一同も驚きを隠せませんでした。

そして中国での現地調査の締めくくりとして、北京市の北京理工大学外語学院において、「中国プロジェクト」の調査報告と意見交換をしました。北京理工大学の学生の皆さんからは、節水型トイレの選好に関する意見やトイレのインターネット通販に関する情報など、日本で触れることのできなかった視点に触れることができ、学生たちにとって刺激的な機会となりました。

帰国をして、これより政策実践プロジェクトの成果提出に向けて分析を磨いてまいります。また、学外での発表にむけても準備進行中です。

TOTO北京技術提案センターへの訪問 

北京理工大学外語学院でのワークショップ

2016.07.05

桜井良助教が第1回現場で役立つ復興論文大賞(地域創造基金さなぶり賞)を受賞

政策科学部の桜井良助教が第1回現場で役立つ復興論文大賞(地域創造基金さなぶり賞)を受賞しました。本賞では東日本大震災からの復興・創世記の5年間(2016年~2020年)において各地域が取り組むべき課題やテーマなどを広範な調査・研究結果から導き出すことを目的として、広く論文が公募されました。全69件の応募の中から受賞が決定しました。

桜井良助教の研究テーマは東北3県を中心に導入されている復興支援員制度の事業評価で、中間支援組織(ふくしま連携復興センター、NPOコースター)、行政(福島県、田村市)、そして復興支援員と連携して調査を実施しました。復興支援員への聞き取り調査や田村市都路町における住民意識調査を通して、これまでほとんど測定されてこなかった復興支援員事業が地域に与える影響や支援員の存在意義について詳細を明らかにしました。また、住民が求める支援が震災直後から時間を経て、直接支援から間接支援へと変化していることなど、新しい知見を示しました。

共同研究者のふくしま連携復興センターの
職員との調査の打ち合わせの様子

2016.07.04

韓国・国民大学校と日韓合同ワークショップを開催

韓国・ソウルより、国民大学校の社会科学大学国際地域学科の大学院生が3年ぶりに立命館大学政策科学研究科を訪問し、日韓両大学の大学院生がそれぞれの研究テーマについて報告するワークショップが6月23日に開催されました。

この合同ワークショップは、立命館大学政策科学研究科の2つのリサーチ・ユニット(Kクラス、Mクラス)の合同によるオープンリサーチです。

日韓の大学院生の研究報告のテーマは、両校の研究の多様性を反映して多岐にわたっています。日韓のパブリック・ディプロマシーの比較、地域振興のための文化資源の活用等、7人の報告に対して、国民大学校社会科学大学の日本学専攻の教員と立命館大学政策科学研究科の教員をまじえて討論がなされ、実り多い研究報告会となりました。

2016.06.27

文理融合を図る教育と研究を目指して政策科学部周研究室と理工学部専門ゼミナールとの合同ゼミナールを開催しました

2016年6月13日(月)に理工学部専門ゼミナールが政策科学部周研究室との合同ゼミナールの形で大阪いばらきキャンパスにて行われました。本合同ゼミナールは「学科の壁を超える学際性、及び文理融合的な教育と研究を目指し、自由に討論し、異なる視点やアプローチから新たな考えを生み出す」を主旨として行われたものです。

最初に、理工学部の中島淳教授から理工学部専門ゼミナールを紹介した上、今日の合同ゼミナールの主旨が説明されました。続いて政策科学部の周瑋生教授より「政策工学への誘い」を題にして理工学部の学生を対象に「認識科学」と「設計科学」の両面からミニ講義が行われました。

研究発表は二つのセッションに分けて行われました。第一セッションにおいては、理工学部専門ゼミナールに所属する18名の学生が、①ランチストリートで回収型弁当箱を使った効果の検証、②レシート、印刷用紙、レジ袋の使用削減をはかるための技術と政策提言、③LED電球の導入などによる構内エネルギー消費の削減方策、④キャンパス全面分煙を提唱するための意識調査など四つのグループに分け中間発表が行われました。各グループの発表後、教授と学生から多くの質問やアドバイスをもらい、政策科学部の学生にとっては、理工学的なアプローチを聴講でき参考になる有益な発表となりました。

第二セッションにおいては、政策科学部周研究室に所属している15名の院生から各自の研究内容が紹介されました。「日本の固定価格買取制度」、「福島原発事故前後の世論変化」、「気候変動問題における日中韓協力」、「中国の食料安全問題」、「計量生活満足度評価」、「低炭素技術特許ビックデータによる炭素削減ロードマップ構築」などについて発表されました。周研究室では、主にエネルギー環境分野を中心として、「時間」「空間」「政策」三つの軸に沿って研究を進めています。具体的には、経済発展と環境保全に資する様々な経済的社会的または技術的な対策を分析・評価し、公平性、効率性や地域特性を加味したエネルギー・環境政策を求め、持続可能な発展のための国際的な提言に結びつける研究を展開しています。発表者はそれぞれ最新の成果を行うとともに、理工学部の教員よりフィードバックを受けました。社系学生の論理組み立てなどは、たいへん参考になったとの感想もありました。
最後に、理工学部佐藤圭輔准教授から、多くの文理融合的なアドバイスを受けて、新たなステップに入っていこうと総括的なコメントを受けました。

2016.03.03

政策科学研究科周研究室の胡優さんが「第4回宮本賞(日中学生懸賞論文)」において、大学院の部の優秀賞を受賞しました

2016年1月20日、日中関係学会(会長:宮本雄二・元中国大使)が主催した「第4回宮本賞(日中学生懸賞論文)」の授賞式が東京で挙行されました。立命館大学政策科学研究科周研究室に所属する博士前期課程2回生の胡優さんが「大学院生の部」の優秀賞に選ばれ、宮本雄二会長より授賞されました。受賞論文は「日中韓三国の排出権取引制度のリンクについて」。日中韓3国間の排出権取引をリンクする必要性が高まっているが、現実には各要素間にどのような調整すべき個所があるかを分析し、改善策を提言する内容となっています。

日中関係学会では、若い学生の皆さんが日中関係の懸け橋となることを期待して、2012年度から「宮本賞」(学生懸賞論文)を設けました。会長の元中国大使・宮本雄二氏が審査委員長で、4回目となる今年度の賞には、「学部生の部」で24本、「大学院生の部」で27本、合計51本の応募がありました。

表彰者全体

宮本雄二氏と受賞者胡優さん

2016.03.03

タイ・タマサート大学との国際共同ワークショップを開催

2015年12月12日~22日にかけて、立命館大学政策科学部は、タイ王国立タマサート大学建築計画学部と共催で「第13回国際共同ワークショップ」を開催しました。本年度は、政策科学部が大阪いばらきキャンパス(OIC)に移転したことから、開催地も衣笠キャンパスからOICに変更となりました。そのため、ワークショップの題目も「Policy Formation for Urban Development and Conservation of Historical and Cultural Areas in Kyoto and Osaka」となりました。

今回は、タマサート大学より教員3名、大学院生1名、そして、本年度よりタイ語プログラムに加えて英語プログラムも含めた学部生38名を招き、政策科学部からは「政策実践研究プロジェクト・フォロワー(政策科学専攻)」・「Introduction to On-site Research(CRPS専攻)」それぞれのタイ・プロジェクト所属学部生ならびに来年度のタイ・プロジェクトを希望する学部生の計12名が参加しました。

本ワークショップは、前半は日本の課題や防災について講義を受けるとともに、茨木市(危機管理課)や京都市景観・まちづくりセンター職員からの講義や現地視察を通して日本の都市問題について学びました。そして後半は、グループに分かれて、清水寺周辺地域、鴨川沿い、OICに隣接する岩倉公園(防災公園として指定)を対象として調査を実施しました。調査では、立命館大学からの参加者も協力して取り組むなど、立命館大学生・タマサート大学生間の交流を深めました。最後には、チームで成果発表を行い、それぞれ示唆に富む提案を行うとともに、教員よりフィードバックを受けました。このように、日本の問題を学び、各学生が自身の大学で学んだ知識と組み合わせ調査を実施することで、問題解決へ向けた提案を行うというPBL(Problem-Based Learning)型のワークショップとして実施しました。

本ワークショップでは、立命館大学生がタマサート大学生の調査への協力とともに、京都・大阪観光をアレンジすることで、国際共同研究の基礎と国際交流について体験を通じて学びました。

最後に、本ワークショップにご協力いただいた皆様にはこの場を借りて、感謝の意を表します。なお、本ワークショップは、本学歴史都市防災研究所ならびに地域情報研究所の後援を得て実施しました。あわせて謝意を表します。

講義の様子

岩倉公園の視察

最終発表会

ワークショップ修了証授与式後の一幕

2016.03.03

学部における政策科学研究の成果発信 ―2015年度PSアカデミック・フェスタの開催

政策科学部では各回生の優秀者が研究成果を発表するアカデミック・フェスタ(ACADEMIC FESTA)を毎年12月におこなっています。今年度は、12月21日(月)に大阪茨木キャンパス(OIC)のB棟グランドホールで開催されました。 このアカデミック・フェスタは、3・4回生ゼミである専門演習における優秀者が発表を競い合うPS Exposition(Policy Science Exposition)本選と、1回生ゼミであるプロジェクト入門、2回生ゼミである政策実践研究プロジェクトの最優秀賞受賞者による発表から構成されています。

PS Exposition 本選

今年度のPS Exposition本選は、各ゼミで実施される第1次予選(〜11月6日)ならびに各ゼミ代表者が公共政策系、環境開発系、社会マネジメント系の3つの系列ごとの分科会に分かれて競い合う第2次予選(12月10日)を経た6組が出場しました。

出場した6組の発表タイトルと、本選の審査結果は以下のとおりとなりました。

順位 発表タイトル 発表者 ゼミ
優勝 SHARPにおける再建の方向性 ―企業成長の理論からのアプローチ 北村 拓真 石川ゼミ
準優勝 慶良間諸島の環境保全に対する施策 中山 みき、調子 綾美、浜本 有規 上原ゼミ
第3位 東日本大震災後の震災復興期における政策形成過程 ―海岸法一部改正の政策形成 三浦 なつき 上久保ゼミ
第4位 なぜ、漁業者は現状を維持するのか? ―養殖業における漁業権開放に向けた経済的分析 村越 楓、辛坊 響、瀧澤 勇弥、深澤 貴士、嶋 ちひろ、米澤 美春 石川ゼミ
第5位 高齢者雇用の現状と課題~生涯現役社会に向けての課題克服のあり方について~ 山砥 望 岸ゼミ
第6位 畜産環境改善と日本の社会問題 石原 幸穂 小幡ゼミ

会場の様子

今年度は、学生ならではのユニークな視点から日本が直面している身近な制度・政策課題(企業成長、震災復興、環境保全、産業振興、高齢福祉など)を探った研究テーマが設定されていました。いずれの発表もローカルでありながらグローバルな性格をも有している複雑な課題をテーマにしながらも、政策科学部生らしい多角的な分析手法を用い、理論体系と実践事例の共鳴による問題解決を志向するものばかりでした。

そのなかで優勝したのは、「SHARPにおける再建の方向性-企業成長の理論からのアプローチ」という研究発表でした。自ら就職の決まった企業に焦点を当て、再建から成長への課題をベンローズの「企業成長の理論」などこれまでにない視点で分析し、政策科学部らしい示唆に富んだものでした。

PS Exposition優勝の北村拓真君と指導いただいた石川先生

次に1・2回生の最優秀賞受賞者による発表がおこなわれました。

2回生政策実践研究プロジェクトの最優秀プロジェクトは「地域包括ケアシステムは介護者支援につながるか〜地域包括的介護者支援がもたらす家族介護者と介護現場への影響〜」というテーマが報告されました。

また1回生のリサーチ・プロポーザル・コンペティションの優秀者報告では、「住宅地の空き家問題に対する解決策の研究」というテーマが報告されました。

重森学長による1・2回生優秀者への表彰の様子

第11回目の開催となる今回のPSアカデミック・フェスタは、大阪いばらきキャンパスでの初開催ともなりました。アジアのゲートウェイ、都市共創、地域・社会連携を教学コンセプトとした大阪いばらきキャンパスへの移転に合わせ、今年度は、他学部や地域一般市民の方々に向けて公開するようにしました。また特別賞として、地域連携と貢献を図るための「茨木市長賞」と、聴講者参加型のアカデミック・フェスタをめざす「観覧者特別賞」を新設することを試みました。

「茨木市長賞」には、「高齢者雇用の現状と課題〜生涯現役社会に向けての課題克服のあり方について〜」を報告した岸ゼミの山砥さん(3回生)が選ばれました。

茨木市長賞授賞式

また「観覧者特別賞」にはPS Exposition優勝の北村さんがダブル受賞されました。

観覧者特別賞授賞式様子

都市型の立地を活かして、産業界や行政機関等との一層の連携による教学展開とともに、参加型教学活動による学生の更なる成長を促すという今年度のアカフェスの目的に沿い、有意義な試みが行われたと考えられます。

受賞者集合写真

2016.03.03

2014年度プロジェクト入門リサーチ・プロポーザル・コンペティションを開催しました

2014年12月14日(月)に政策科学部1回生対象のリサーチ・プロポーザル・コンペティションが大阪いばらきキャンパス(OIC)グランド・ホールにて開催されました。政策科学部1回生後期の小集団演習科目「プロジェクト入門」では、前期の小集団演習科目である「基礎演習」で学んだことをさらに発展させて、各自の問題意識と興味に沿ってリサーチ・プロポーザル(研究計画書)の作成を行いました。このリサーチ・プロポーザル(研究計画書)は2回生での政策実践研究プロジェクト・フォロワーにおける研究につながるものでもあります。

今回開催されたリサーチ・プロポーザル・コンペティションには、1回生各クラス代表者によるリサーチ・プロポーザルの発表の場を設けることで、多数の聴衆の前でのプレゼンテーションを通して、政策科学部での1年間の学びの達成度を1回生各自が再確認する機会を提供する目的があります。また、2回生の政策実践研究プロジェクト・フォロワーの研究へとつながるリサーチ・プロポーザルなので、今後の小集団演習における学習意欲も高める機会となります。

リサーチ・プロポーザル・コンペティションには、各プロジェクト入門13クラスとCRPS専攻1回生クラスから選ばれたクラス代表者14名が参加しました。採点基準は、①先行研究のレビューを踏まえた研究課題および研究目的の明確さ(10点)、②先行研究の調査分析を主とする事前調査(10点)、③発表態度、質問対応などプレゼンテーション全般(5点)の合計25点満点です。

教員の採点を集計した結果、1位である最優秀賞にFクラスの矢野童夢さんが選ばれました。矢野さんは「住宅地の空き家問題に対する解決策の研究」というテーマで、空き家発生のメカニズムやその解決策に関する先行研究をレビューし、今後の世帯数減少に伴う空き家の大量発生を踏まえ、住宅が密集する地域に焦点をあてて、研究を進めていく計画を示しました。矢野さんは12月21日に開催された政策科学部アカデミック・フェスタにおいて、1回生代表として発表を行いました。

2016.02.21

OIC開設記念シンポジウム「都市共創・地方創生と政策科学部・研究科の新展開」開催

OIC開設記念事業第三弾として、シンポジウム「都市共創・地方創生と政策科学部・研究科の新展開」が2月20、21日の二日間にわたり開催されました。今回のシンポジウムは、地域共創プロデューサー育成プログラムを中心としたこれまでの政策科学部・研究科の到達点を振り返るとともに、OIC開設を契機とした地域連携・都市共創の新たな展開のあり方について多面的に議論することを目的としました。2月20日(土)にOICで開かれた第一部は、以下の内容で進められました。

Ⅰ 講演

基調報告:「地方創生と都市共創の課題」 森裕之(政策科学研究科長)

報告:「OIC開設と都市共創の課題」 服部利幸(政策科学部教授・OIC地域連携室副室長)

特別講演:「地方創生と茨木市の課題」  大塚康央(茨木市副市長)

Ⅱ シンポジウム

「地域共創・地方創生と政策科学部・研究科の新展開」

コーディネーター:吉田友彦(政策科学部副学部長)
パネリスト
・藤井えりの(岐阜経済大学講師・政策科学研究科博士後期課程単位取得) 
・大塚康央(茨木市副市長)
・向井義博(豊中市環境部次長)
・平岡和久(政策科学部教授)

3月21日(日)に京都府八幡市松花堂庭園で開かれた第二部は、京都府および京都府山城NPOパートナーシップセンターのご協力のもとで、京都府山城地域の「公共員の活動」や「地域力再生プロジェクトの展開」などを取り上げ、人材育成と担い手の面から、地域社会における「創生」と「共創」の展開の未来像を描き、共有していくことを目的としました。内容は以下のとおりです。

 先進事例の視察ツアー

だんだんテラス(八幡市内)の視察 松花堂庭園の散策と宇治茶のふるまい

Ⅱ ミニ シンポジウム(公開討論)

「人材育成と担い手の面から、地域社会における「創生」と「共創」の展開を考える」

コーディネーター:桜井正成(政策科学部教授)
パネラー
・辻村修太郎(京都府府民力推進課・まちの公共員)
・北野仁史(城陽団地福祉協力の会・会長)
・神田浩史(京都府府民力推進課・地域力再生担当課長)
・寺村安道(立命館大学非常勤講師・京都府山城NPOパートナーシップセンター協働コーディネーター)

2日間にわたるシンポジウムでは、茨木市、豊中市、京都府、京都府山城NPOパートナーシップセンター京都府山城NPOパートナーシップセンター、だんだんテラスの会、城陽団地福祉協力の会、NPO法人 和束ティー・フレンズの方々にご協力をいただきました。感謝申し上げます。

2015.12.24

政策科学部・研究科の学生が「大学コンソーシアム京都理事長賞」および優秀賞を受賞

2015年12月6日(日)、キャンパスプラザ京都において、第11回京都から発信する政策系研究交流大会が開催され、政策科学部・研究科の学生が「大学コンソーシアム京都理事長賞」(2回生原未咲さん他)及び優秀賞を受賞しました。

この大会は、都市の抱える問題・課題を見つけ、それを解決するための「都市政策」を学ぶ京都の大学生・大学院生の研究交流・発表の場として大学コンソーシアム京都が主催して開催されました。
今年度は、口頭発表部門において65組、パネル発表部門において14組が出場し、本学からはそれぞれ21組、3組が研究成果を発表しました。 発表の他に学生企画「若者の政治参加を考える」が開催され、京都市会議員9名の方々と学生との座談会等が行われました。
また、学生実行委員会メンバーとして、本学からは4回生角裕哉さんや3回生桑原隆成さんが参加し、大会準備や当日運営のサポーターとして活躍しました。

本学学生による受賞内容は以下のとおり(受賞者名は研究代表者のみ)。

大学コンソーシアム京都理事長賞
「農山村における地域資源活用とエリアマネジメント:長野県阿智村の温泉観光業を事例として」2回生 原未咲他(南信州プロジェクト)
優秀賞

「梅田地下街におけるわかりやすさの改善に関する研究」
3回生 富岡真央

「人口減少下における自治体の公共施設マネジメント~公共性とコミュニティ自治の視点から~」
3回生 渕脇慶太他(平岡ゼミ)

「被災地における地域包括ケアの実態と課題:宮城県内市町村を事例として」
3回生 丸岡大就他(平岡ゼミ)

「イネ育種産業への参入障壁の解消に向けて-種苗産業を取り巻く諸課題の経済分析-」
3回生 大久保喬平他(石川ゼミ)

「東日本大震災後の海岸法改正における政治過程-政策決定の動態とその要因-」
3回生 三浦なつき

「日本の再生可能エネルギー固定価格買取制度の実施状況と課題」
大学院博士前期課程 蒋超迪

ベスト質問賞

久保田堅澄 植松洸佑 三浦なつき FANG XIAOXIAO