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基礎演習リサーチプロポーザルコンペティションを開催しました

政策科学部では、学年ごとの小集団クラスをコア科目と位置付けています。1回生では「基礎演習」がコア科目です。政策科学部政策科学科政策科学専攻は、政策科学に関する科目を教授し、問題解決指向的な精神を備え、政策実践力と政策構想力を持った人材を育成することを目的とします。基礎演習では、前期後期通して様々な政策課題や政策争点について、新聞記事や論文、レポートなどからリサーチしたことをもとにディベートや意見交換、ディスカッションをします。その中で批判的思考や多角的視野、論理的思考、プレゼンテーション能力や文章構成力を育み2回生の研究入門フォーラムに繋げていくことを目標としています。

今回発表してもらったリサーチプロポーザルは1回生の学びにおける集大成であり2回生の集団コア科目「研究入門フォーラム」へと直接繋がり自分が行きたい分野のフォーラムに関する、研究計画書を書いてみるという課題です。1年間の基礎演習の間に2回のライティング課題に取り組み、基礎演習担当の教員や院生のティーチングアシスタントにより丁寧に添削され論理性、文章論述能力を鍛えることが出来ます。

リサーチプロポーザル(研究計画書)では、まず「研究タイトル」、そして研究の問題点や意義を記述する研究概要を書きます。リサーチプロポーザルでは、偏った政策研究、政策提案ではなく政策科学部の基本の三本柱である批判的思考や多角的視野、論理的思考を重視した研究が求められます。「先行研究」では類似、関連した論文、レポートからどこまで自分がしようと考えている研究が他者によって進められているかなどを整理、把握しこれからの研究の参考にします。またその際に参考にした文献、資料には「参考文献」が求められます。また外国語能力向上のために、外国語の「研究タイトル」及び「研究の概要」も必要とされています。

今回行ったリサーチプロポーザルコンペティションでは各基礎演習12クラスで予選を行い、クラス代表を決めました。評価の基準は(1)研究タイトル・概要:研究課題および研究目的の明確さ(10点満点)、(2)先行研究:先行研究の調査分析を主とする事前調査(10点満点)、(3)プレゼンテーション:発表態度、質問対応などプレゼンテーションスキル(5点満点)、の合計25点満点で競われます。担当教員以外の教員11名から採点され、今回1位はAクラスの三浦なつきさんが選ばれました。「カンボジアにおける社会関係資本に基づく教育推進機関導入の実現可能性」というテーマで非常に完成度の高いリサーチプロポーザルでした。どのプロポーザルも良く出来ていて1回生の質の高さを感じました。なお優勝者の三浦さんは12月20日に開催された政策科学部アカデミックフェスタにおいて、1回生代表として発表を行いました。

運営は政策科学部学生委員会のスタッフと各クラスから1名運営委員を選出してもらいました(文:学生学会委員小沢賢太郎)

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