「食」×「マネジメント」で
日本の食産業を救え

#039
食マネジメント学部 教授井澤 裕司

 世界には5万軒を超える日本食レストランがあるといわれますが、残念ながら、その経営者の多くは、日本人ではありません。日本人はおいしいものを作る技術は持っていても、「食」のビジネスを成功させるという面では、世界から大きく遅れています。「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、世界でも「和食」が注目される今、「食ビジネス」は日本経済を発展させる重要なエンジンといえます。そのために必要なのが、「マネジメント」なのです。

 この研究では、人がどのようなときに何を食べるのかを解明する基礎を築き、食に関する文化、ビジネス、科学にした人を育てるプログラムを開発しています。

 そのために、いろいろな分野の専門家を集めて、世界にけた「食のデータベース」を作ることを目指しています。日本や世界の食べものやレシピ、食に関わる歴史や文化などの情報も含めた総合的なデータベースです。このデータベースは、今後の学術研究の土台になるだけでなく、例えば古くからある高級飲食店の味を正確に再現したり、人工知能を使って世界の食品販売に役立てるなど、将来の食ビジネスを支えるものになりうるのです。

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