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日本学術振興会 特別研究員の申請に向けた準備セミナーを開催しました。


立命館大学大学院キャリアパス推進室では、「大学院キャリアパス支援プログラム」の一つとして、日本学術振興会の特別研究員への申請に向けた準備セミナーを開催しました。
特別研究員は、採択された方の多くが常勤の研究職に就いており、若手研究家の登竜門といわれています。アカデミックキャリアを目指す院生のみなさんのキャリア獲得に繋がるように、採択されるための支援を行っています。
そこで、1月16日(火)に初めて申請する方向けのチャレンジセミナーと過去に申請経験のある方向けのブラッシュアップセミナーの2講座を開催しました。


(1)チャレンジセミナー~平成31年度採用に向けた「はじめの一歩」~

 本セミナーでは、まず講義において、特別研究員の概要、申請書の構成や審査領域の選び方など申請書作成の攻略方法や書き方のポイントを確認しました。そのうえで、申請書作成にむけて簡易骨子を作るためのワークシートを作成しました。各設問に対して伝えるべきポイントと結論のキーワードを先に決め、そのキーワードに関連するワードを自由に発想したうえで、その言葉の一覧から説明するためのキーワードを結びつけて説明していく「強制連結法」という手法を用いて行いました。
 その後、グループに分かれてピアレビュー(相互評価)をし、問題点の把握や意見交換をおこないました。後半のグループワークでは、特別研究員の採択者と採用予定者の先輩も加わり、後輩達のために熱心に指導していました。
 
 受講生からは、「申請書の構成・作り方のイメージが具体化した」という意見に加え、 「学振の書類作成のためだけでなく、自分の今後の研究計画を立てていくにもけっこう役に立ちそう」「他の人の研究がきけて刺激になった」といった前向きな感想が寄せられました。





(2)ブラッシュアップセミナー~過年度の申請書類を振り返って~

 過年度に申請した方を中心に13名の院生が参加しました。
まずは過年度に申請した自分自身の申請書の良い点・課題点を個人ワークで振り返りました。次に、3つのグループに分かれ、過年度に採択された方の申請書をもとに良い点・工夫されていた点をグループでディスカッションしました。3グループがそれぞれ別の申請書を読み、それを参加者全体で共有することで、申請書の書き方のコツについてそれぞれ異なった形で問題点の把握や意見交換ができました。

 最後に特別研究員の採択者と採用予定者からの経験談に基づいたメッセージも寄せられ、良い申請書作成を完成するためには、早めに準備を始め、いろいろな人に読んでもらい、意見を聞き、推敲を重ねなければならないと実感することができるセミナーとなりました。