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本学部講師・和田由佳子先生らの研究が「スポーツマネジメント研究」に掲載され、早期公開されました

立命館大学スポーツ健康科学部の和田由佳子講師、早稲田大学の松岡宏高教授、大阪体育大学の藤本淳也教授と共同で取り組まれた研究「性別とファンのタイプによるスタジアム来場者のセグメンテーション:ジャパンラグビートップリーグに着目して」が「スポーツマネジメント研究」への掲載が決定し、現在(20226月現在)早期公開されています。

「性別とファンのタイプによるスタジアム来場者のセグメンテーション:ジャパンラグビートップリーグに着目して」

 

 和田講師と松岡教授、藤本教授は、2015年にイングランドで開催されたラグビーワールドカップ(以下「W杯」)における日本代表チームの活躍後、公益財団法人日本ラグビーフットボール協会の受託研究(早稲田大学スポーツ科学研究センター)として、2015W杯後のシーズンから2019W杯後のシーズンまで、経年的にジャパンラグビートップリーグ他、国内で開催される試合の来場者に対する調査を実施してきました。本研究は、2015W杯後にはスタジアムに女性の来場者が増加したこと、2019W杯後にはにわかファンが急増したことを受け、スタジアム来場者を性別とファンになった時期でセグメンテーションを行い、その特徴を明らかにし、実践的なマーケティング戦略を提示することを目的にしたものです。

 本研究により、自分をコアなラグビーファンだと思っているスタジアム来場者は、男女によってファンになった時期が大きく異なり、男性は第一次ラグビーブームともいえる1980年代ごろよりラグビーのファンである一方で、女性は2015W杯によってラグビーのファンになった傾向が示されました。また、同じ女性ファンであってもコアな女性ファンは、ラグビー観戦が主たるレジャー活動に位置付けられている一方で、にわかファンの女性にとってのラグビー観戦は、多くのレジャー活動の一つとであることが示唆されました。本研究は、国内ではこれまで概念的に整理されてこなかった「にわかファン」について学術的な視点から説明がされています。

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