在学生・卒業生の声

VOICE

社会の諸問題の解決に重点を置いた授業を通して、高まっていく使命感。

在学生

堤 円香 さん
産業社会学部 現代社会学科 現代社会専攻 3回生 静岡県立富士高校出身

立命館大学を志望するきっかけとなったのは、京都が舞台となっている小説を通して中学生の頃に抱いた、“学生のまち・京都”への強い憧れです。ドキュメンタリー番組が好きだったこともあり、「社会について知りたい」という漠然とした思いから現代社会学科への進学を決めました。学びを通じて、自分がどんどん変化していくのを感じています。

その一つが、何事も多面的かつ批判的に見る姿勢です。1回生の時、2つの授業で電力自由化について考える機会がありました。一方では、持続可能なエネルギーへのシフトにつながるとして肯定的な見方でしたが、もう一方では、価格競争が起きにくい現状があることから否定的な見解が語られ、「一つの物事でも立場によって捉え方が異なる」ことを実感。それまでの私は、信頼しているコメンテーターが情報番組などで発言すると、テーマに関わらず、「この人が言うのだから正しい」と鵜呑みにしてしまっていたのですが、人も事象もさまざまな側面があることを前提とし、自ら情報を集め考えることを心がけるようになりました。

また、どうすれば社会の諸問題を解決できるのかを考えることに主眼を置いた各授業を通して、自分が「生かされている」ということに気づけたこと、だからこそ「今度は自分が社会に貢献したい」という使命感が芽生えたことは大きな収穫です。今、特に興味があるのは格差問題。社会の中でひっそりと孤立してしまっている人から目を背けず、そっと寄り添えるような生き方をしたいと考えています。

3回生からは、社会理論(社会思想)を扱うゼミに所属します。専門性を高めながら、真に追求したいと思えるテーマと進路を見極めていきたいです。

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