コロナ禍により、夏に試合形式の他校との交流ができない中、迎えた秋のシーズン。経験もデータも無いのはどのチームも同じ条件。ひたすら己と向き合い、鍛錬の度合いが試される1回戦。過去の「栄光」や「格」など関係ない。その瞬間のチームの温度で力の差などいくらでもひっくり返る。それがアメフトだ。
小雨が降る中、試合は立命館宇治のキックで始まった。立命館宇治ディフェンスは平安オフェンスをほぼ完封する。しかし立命館宇治オフェンスはゴール前まで進むがゴールラインを割れず、得点獲得に至らない。
後半になってようやく立命館宇治はランプレーで得点し7-0とリードするが、前半を0-0で凌いだ平安オフェンスは勢いを増す。要所要所でピンポイントのパスを通され、第4Qにタッチダウンを奪われる。得点は7-6。次のTFPがこのゲームの最大のポイント。TFPで平安は逆点を狙い2点を選択するが、失敗。残り2分。平安のオンサイドキックはサイドラインを割り失敗。立命館宇治オフェンスが時間を費やし、辛うじて勝利を掴んだ