大阪産業大学附属高校をゼロ封!

誰がこのような結果を予想できただろうか?
全国大会四連覇達成の大産大附属を28対0で立命館宇治が倒した。

2003年11月2日11時、万博球技場を会場に始まった第三十四回全国高等学校アメリカンフットボール大会(主催:関西高等学校アメリカンフットボール連盟)。負ければそこで三年生が引退となる過酷なトーナメント方式。試合は立命宇治オフェンスから始まった。第一クォーター最初のシリーズでタッチダウンを獲得。続く大産の攻撃をディフェンスが好守、ボールをインターセプトして、オフェンスにつなぐ。そしてそのままタッチダウンへ。試合の始まりがこのゲームを大きく決めた。勢いづく立命宇治サイドといつもと調子が違う大産という構図が崩れず、立命ディフェンスは第三クォータで4ダウン・インチの危機をくい止めるなど目を見張るプレーを出し、試合は第四クォータ。インターセプトから得たボールをオフェンスがパスにランを織りまぜ2タッチダウンをプラスした。

Team
1Q
2Q
3Q
4Q
Total
立命館宇治高等学校
14
0
0
14
28
大阪産業大学附属高校
0
0
0
0
0

 

この日の応援も物凄く沢山で、その声援は会場を圧倒しました。チアリーダー部は昨日の野球やスピーチコンテストに続き連日の出動で、力強いバックアップ。本当に感謝。

次は2回戦11月15日11時万博球技場にて北大津高校と対戦。


▼立命館宇治の選手・スタッフ、そして未来のパンサーズへ

振り返れば6月22日、関西大会の決勝で大産大附属に0-17で敗北したときからこのシーズンは始まった。このときの試合、前半は0ー0で互角。いけるかもと思ったのもつかの間、後半で力の差が見事に出た。パワーに圧倒されての敗北。誰もが認める日本一のチームには勝てない。でも「勝てる芽」はある。今秋の全国大会トーナメント一回戦で大阪第一代表と対戦することが分かっており、なんとしても大産大附属を攻略しなければ。自分達が敗北したビデオを何度も繰り返して見た。なぜ自分達が負けたのかを考えた。分析すればするほど、なぜ「日本一」なのかが身にしみて分かった。しかし、力の優劣は試合の勝ち負けに常に一致しない。チャンスはある。同じ高校生。夏からずっと大産に勝つためには具体的にどうするべきかを話し合ってきた。

試合の一週間前の練習の終わりに丸山監督はみんなに言った。プレーがうまくいかないのを人のせいにするな。フットボールは沢山の人数でするから力の上下がかならずできる。力の差をあれこれ言い出したらチームワークなんてできない。チーム競技なんだから必ず弱いところができる。力のあるものは人のことを兎や角言う前に、自分がチームのために何をできるのかをまず考えろ。他人の弱点を責めるより自分はこう頑張ると言え。チームワークを盛り上げていく方向を考えろ。大阪産業大学附属高校は日本一のチームだ。個々の選手の体格も能力もフットボールにかける時間も情熱も向こうが上。そのチームに勝つのは並大抵のことじゃない。世間のほとんどの人は大産が勝つと思てる。しかし、我々のチャンスはゼロじゃない。スピードとチームワークで体が小さくてもフットボールはできるんだというのを見せてやろう。自分達が勝利すれば、高校フットボールの歴史が変わるんだ。

そして今日、結果が出た。
2003年の11月2日11時への情熱。

 

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