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研究会報告 2008年度

間文化現象学研究会

2008年度の総括

 本年度は研究開始の年度であるが、同時に科研費の採択も受け、期待以上に充実した研究を展開できることになった。
 まず、初年度として基礎的な研究基盤の構築が必要であったため、講読会を組織して、基礎固めを行った。これは年間をつうじて行われた。
11月には、サントベール(フランス国立科学研究センター)、カルボーネ(ミラノ大学)、ロゴザンスキー(ストラスブール大学)の各氏を招いてメルロ=ポンティ生誕記念の国際シンポジウムを開催した。
 2月には、リー氏(ソウル大学)を招き、亀井・神田両氏(立命館大学)とともに第一回間文化現象学シンポジウムを開いた。さらに、チェン氏(香港中文大学)を招き、第一回間文化現象学セミナーを開き、同時に若手研究者のチェン氏の講演を行った。
  さらに、3月にはテンゲイ氏(ヴッパタール大学)を招いて、講演会を開いた。
 これらは、いずれも先端的研究者の最新の研究の報告を受けるとともに、多くの研究者・学生の参加を得て、従来にない新たな研究の展開を見た。とりわけセミナーは新たな試みであったが、関係諸氏の尽力のおかげで、大きな成功を見た。
 また、代表者は、学外研究の機を活かして、連携する海外拠点の代表者と今後の打ち合わせを行い、さらに新たな研究者との交流を進めることができた。これは今後の研究展開においてきわめて有益に作用すると思われる。
 メンバーの一部は、すでに初年度から、異文化の地で研究発表を行うことができたが、これは今後の展開への足がかりという意味ももつ。このように、大きな第一歩を記すことができた初年度であった。

研究代表者:谷 徹(文学部教授)

開催日 11月 25日
テーマ 生誕100年記念国際シンポジウム
「メルロ=ポンティと現象学」
報告者(所属) エマニュエル・ド・サントベール( Emmanuel de Saint-Aubert フランス国立科学研究センター研究員)
「メルロ=ポンティ現象学の統一性と連続性:未公刊草稿の観点」

マウロ・カルボーネ ( Mauro Carbone ミラノ大学教授)
「生と哲学の間でのメルロ=ポンティの感性的理念」

ジャコブ・ロゴザンスキー(Jacob Rogozanski ストラスブール大学教授)
「肉と時間ー触覚的交差配列の現象学のために」

報告要旨

開催日時 2009年2月21日(土) 10時30分~17時
 立命館大学 衣笠キャンパス 創思館4階 401・402号室
テーマ -第1回シンポジウム 『言語に関する間文化現象学 』-

報告要旨

報告者・テーマ Ⅰ 亀井大輔(立命館大学)
「言語共同体の可能性」(「Possibility of Linguistic Community」)

Ⅱ 神田大輔(立命館大学)
「言葉と促し」(「Language and Inducement」)

Ⅲ LEE Nam-In(ソウル大学教授)
「言語の様相の現象学」(仮題)
(「Phenomenology of Modality of Language」)

司会:浜渦辰二(大阪大学教授)
テーマ -第1回セミナー『エロス/愛/情に関する間文化現象学』-

報告要旨

場所 (セミナー全日程)立命館大学 衣笠キャンパス 創思館3階 303・304号室
第1部 2009年2月20日(金)
報告者・テーマ 講義:14:00~15:30 討論:16:00~17:00
CHEUNG Chan Fai(香港中文大学教授)
「Phenomenology of Eros/Love/情 ①」
第2部 2009年2月23日(月)
報告者・テーマ 講演:10:30~12:00
CHEUNG Ching Yuen(香港中文大学)
「Phenomenology of love and hatred by Max Scheler」

講義:14:00~15:30
討論:16:00~17:00
CHEUNG Chan Fai(香港中文大学教授)
「Phenomenology of Eros/Love/情 ②」
第3部 2009年2月24日(火)
報告者・テーマ 講義:14:00~15:30
討論:16:00~17:00
CHEUNG Chan Fai(香港中文大学教授)
「Phenomenology of Eros/Love/情 ③」
第4部 2009年2月25日(水)14:00~17:00 
報告者・テーマ 全体討論
司会 (セミナー全日程)日下部 吉信(立命館大学教授)
開催日時 2009年3月19日(木) 14:00~17:00 創思館カンファレンスルーム
テーマ Die Phänomenologie und die Kategorien der Erfahrung
「現象学と経験のカテゴリー」
報告者 ラズロ・テンゲイ(ドイツ・ヴッパータール大学教授)

報告要旨

司会:和田渡氏(阪南大学)
○翻訳を配布します。
○質疑応答はドイツ語を基本としますが、英語・フランス語も可能です。
○終了後懇親会を予定しています。
開催日時 毎週水曜日、午後6時より(8時ごろまで)
立命館大学・衣笠キャンパス内、修学館1階・教職員ラウンジ
テーマ Georg Stenger, Philosophie der Interkulturalitat,Alber, 2006
(ゲオルク・シュテンガー『間文化性の哲学』)の講読

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