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ゲスト講義実施報告 2026春 「デザイン・アートとコンピュータ基礎」
- 2026年9月
- 学生生活・活動報告
2026年6月24日、City University of Hong Kong Assistant ProfessorであるRAY LC氏を学部授業「デザイン・アートとコンピュータ基礎」にてゲストとしてお迎えしました。
生成AIは、日常的な業務支援を超えたタスクに活用されるようになっており、記憶、創造性、情緒的な関わりといった人間的な領域に組み込まれつつあります。
こうした人間的領域においては、AIを支援者やアシスタントとして位置づけるだけでは、十分に社会のニーズに応えられません。なぜなら、人間はテクノロジーに対して、自律性を持ち、独自のアイデアや振る舞いによって私たちの発想を豊かにし、人間自身の限界を超えた新たなパラダイムへと導いてくれることを期待するようになっているからです。
本講義では、RAY氏がこれまで取り組んできた情報の想起、傾聴、創造的な執筆活動、ユーモアな会話といった人間的領域に生成AIを応用する研究事例を紹介いただきました。
そして、それらが人間とコンピュータの相互作用における従来の枠組みに対してどのような問いを投げかけるのか、また、「我々がまだ慣れていないもの」を取り込むための新しいビジョンをどのように生み出しているのかについて議論しました。
生成AIという身近なテーマだったこともあり、多くの学生から生成AIに対する捉え方が変わったとの感想がありました。とりわけ、「AIは私が望むものを与えてくれるべき」と期待すると同時に「AIは私が望まないものも与えるべき」という二重のパラドックスを持っていることに気付いたとのこと。
講義自体は、ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)分野のトップカンファレンス(CHI)の論文3本をもとに構成されており、大学院レベルの内容も含まれていたため学生がついていけるか心配しましたが、RAY氏の分かりやすい語りと受講生全体のレベルが高かったこともあり、非常に刺激的な講義となりました。
また、講義は英語で実施されたため、英語の勉強にもなったという感想もありました。
RAY氏はHCI分野で世界的に注目されている研究者であり、講義では研究手法に至るまで詳細な内容が組み込まれていました。
今後の受講生の作品制作や研究活動にも活かされていくことを大いに期待しています。