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ゲスト講義実施報告 2026春 「デジタルビジュアルデザイン基礎」
- 2026年9月
- 学生生活・活動報告
2026年6月12日、kaimen Prototypingである長﨑 陸氏を学部授業「デジタルビジュアルデザイン基礎」にてゲストとしてお迎えしました。

本講義では、長﨑氏のこれまでの実務事例を中心とした、社会の課題を発見しアイデアを具体化していくプロセス等についてお話しいただきました。
講演では、センシティブな社会課題に向き合うデザイン実践の一例として「火葬台車」のデザインプロジェクトが紹介されました。従来は補助的な設備として捉えられてきた火葬台車に着目し、故人との最後の対面や収骨といった一連の体験を見つめ直すことで、火葬場における設備や人の行為のあり方を再考した事例です。また、既存の製品やサービスについて、本来想定されていない使い方を考える「目的外利用」という視点や、はじめから完成形を目指すのではなく、試作と検証を繰り返しながら課題や可能性を発見していくプロトタイピングの重要性についても、自身の実践経験や失敗事例を交えながら紹介いただきました。
講演後、学生からは、「葬儀という身近でありながら普段意識しないテーマを通じて、デザインが社会課題に深く関わることを実感した」「提案を行う際の考え方や伝え方が、これから取り組むグループワークにおいて重要になると感じた」といった感想が寄せられました。また、「これまでプロトタイピングを実際に行う機会が少なかったが、失敗から学ぶことの重要性や、制約がある中でどのように試行錯誤するかが大切であると理解できた」といった声もあり、デザインを単に完成した成果物として捉えるのではなく、課題を発見し、試し、考え、改善していくプロセスとして理解する機会となりました。
本講演を通じて、学生はデザインが造形や表現にとどまらず、社会の中にある課題や状況を捉え直し、新たな可能性を具体化していく実践でもあることを学びました。また、今後授業内で取り組むグループワークに向けて、プロトタイピングを通じて考え、提案を具体化していくための視点を得る貴重な機会となりました。