2006年11月17日 (第2835回)

お客様を裏切らない商い -信頼確保・信用維持に関する攻めの側面-

税理士 映像学部非常勤講師 久乗 哲

 無理をしないことは、同じところに止まり続けるということではありません。また、無理をしないことと、時代の変化に対応しないということは違います。永く続いている老舗でも、しっかりと時代の変化に対応した商いを行なっています。

 老舗の信頼の確保・信用の維持に関する攻めの側面とは、時代に合った・良いもの・良いサービスを提供することです。

 良いもの・良いサービスを提供するとはどういうことでしょうか。高品質なもの、お客様の喜ばれるもの、お客様が買ってよかったと思われるものを販売し、また買いに行こうと思われる接客姿勢などいろいろとありますが、それらの前提は、お客様との良好な関係の継続です。すなわち、一見だけの関係ではなく、末永いお客様との関係の構築を目指した商品の販売・製造・販売後のお付き合い(アフターサービス)をいいます。その結果として暖簾が形成されていきます。

 事例を通して、老舗の商いを紹介したいと思います。