2007年11月24日 (第2836回)

引き継がれていく教え -経営者の倫理観育成-

税理士 政策科学部非常勤講師 岡本 清臣

 経営者の倫理観は、攻めと守りの側面に大きく影響を与えます。倫理とは、人として守るべき道をいいます。経営倫理とは経営者として特に守るべき道です。

 本冊子では、経営者倫理は、(人の)倫理と経営倫理を足したものとしております。守りの側面における経営者倫理は、派手な商いの誘惑に負けない自律性と、無駄な出費・無駄遣いを抑える自律性であると考えます。老舗では、身の丈を知る、分を知る、足ることを知ると伝えられていました。

 同じく、攻めの側面における経営者倫理は、世間の目をごまかさないで経営する自律性であると考えます。末永く商いを続けるには、自分だけが商売から利益を独占するのでなく、関係者それぞれ利益を得ることが大切であると伝えられています。このような経営者倫理が育成される場として、我々は、家、地域社会そして経済社会を挙げます。

 倫理観育成の場に関する事例と理論フレームワークを紹介したいと思います。