2007年12月22日 (第2839回)
戦後日本の“平和主義”-ゆれる軌跡と現在-
法務研究科教授 国際地域研究所長 大久保 史郎
日本国憲法の平和主義―戦争の放棄・戦力の不保持は理想主義のようにみえるが、実は、これが歯止めになって、日本社会のエネルギーを平和的な社会経済発展に集中させるというリアリズムー現実的な役割を果たしてきた。いま、日本は、この平和主義を21世紀の世界の激動のなかで、維持・発展させるか、国際協力の名の下で、放棄するかの選択に迫られている。
今回の土曜講座では、日本の平和主義の軌跡と現在の課題を考え、あわせて、世界の動きを紹介したい。