2005年9月17日 (第2743回)

201年革命―団塊の世代が会社から消える日―

経営学部客員教授 谷口 正和

 2010年には50才以上6000万人というラインに乗り、2007年からはじまる団塊世代の還暦世代への突入が始まり、800万人が半分社会から離脱する時代になります。まさに日本は速度の速い高齢社会を世界の先進国の中で先行して実現してしまいます。

 一方、少子化は連続23年も続き、この流れは止められずにいます。この中で価値観が大きく変わる状況が次々と出てきます。更に女性が10年先行して自由時間を得て、男性も追いかけるように60歳を機に、急速に休日の増加の中で生活時間割の再編を余儀なくされます。

 このような変化要因がどのような日常を現出させるのか、またそれはどんな価値観を中心にした社会を作ることになるのか。そして、その結果市場経済はどうなっていくのかを考えます。