2017年4月29日 (第3201回)

絵本と対人援助

立命館大学応用人間科学研究科 教授 増田梨花

 小さい頃から海が大好きで、子どもの頃は潜水艦の艦長になり、深海の研究をしたかったのですが・・今は海よりも、もっと広くて深い人間の「心」の研究をしています。学部時代は小児病棟でボランティアをしていました。病棟の子ども達の「今を一生懸命に生きている姿」に刺激を受け、「今を生きるのが辛い子ども達」を少しでも生きやすくするささやかな手伝いができないものかと大学院に進学し「子どもの臨床心理学」の研究を始めました。現在は老若男女、国内外でも臨床的に活用できる絵本や音楽を媒介にした心理療法を研究しています。私の研究室の本棚のほとんどが絵本、そして研究室にはピアノがあります。私の好きな音楽(ジャズ・和太鼓・民族楽器等)の調べと絵本の読み合わせのコラボレーションイベントを毎年行い、復興地で暮らす人々に少しでも笑顔の花が咲くような実践研究を続けています。

 「あ、私絵本のこと大好き!」という方、「絵本がどうして対人援助と結びつくの?」と、疑問に思われる方、どうぞこの土曜講座を受講してみてください。受講生みんなで絵本の世界を楽しみ、絵本の世界から飛び出して、温かい癒しの空間をつくり、リラックスしましょう(^^♪