2018年10月6日 (第3252回)

第3回加藤周一記念講演会 戦後日本と加藤周一

一般財団法人日本総合研究所 会長 多摩大学学長 立命館大学国際関係学部 客員教授 寺島 実郎

 terashima戦後日本を代表する国際的知識人であり、本学国際関係学部客員教授と国際平和ミュージアム初代館長を務めた加藤周一が亡くなって、今年で10年を迎えます。加藤周一現代思想研究センターと立命館大学図書館は歿後10年企画として、土曜講座と第3回加藤周一記念講演会とを兼ねた連続講演会を開きます。加藤の思想と行動を次世代に引き継ぐために、加藤をよく知る4人の講師がさまざまな角度から加藤周一という知識人の本質を明らかにします。

 【 講師のご紹介 】 寺島 実郎(てらしま じつろう) 1947年北海道生まれ。

 早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了後、三井物産入社。 米ブルッキングス研究所出向を経て、米国三井物産ワシントン事務所長、三井物産業務部総合情報室長、三井物産戦略研究所所長、会長を歴任。現在は、一般財団法人日本総合研究所会長、多摩大学学長。また、文部科学省 大学の国際化のためのネットワーク形成推進事業プログラム委員会委員、国土交通省社会資本整備審議会道路分科会国土幹線道路部会長、経済産業省資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会基本政策分科会委員等、官公庁の委員も多数就任。1994年石橋湛山賞受賞。2010年4月早稲田大学名誉博士学位。主な著書は「ジェロントロジー宣言 『知の再武装』で100歳人生を生き抜く」(NHK出版新書)、「ひとはなぜ戦争をするのか 脳力のレッスンⅤ」(岩波書店)、「ユニオンジャックの矢 大英帝国のネットワーク戦略」(NHK出版)「シルバー・デモクラシー 戦後世代の覚悟と責任」(岩波新書)他多数。

※講演後に「加藤周一デジタルアーカイブ」のデモンストレーションを行います。 新たに公開した「〔詩作ノート〕」「Notes on Arts」「狂雲集註」「1968 1969」から、留学中に詠んだ愛の詩集「〔詩作ノート〕」を中心に御紹介いたします。